はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

ハーブ&ドロシー

2013年08月02日 | お出かけ
先日、『ハーブ&ドロシーアートの森の小さな巨人』』(原題: Herb and Dorothy)という映画を観て来ました。
以前行った、『ワンコと一緒のカフェ』に隣接している美術館で、自主上映された映画です。
映画の上映は、カフェのオーナーさんの長年の夢だったそうです。
世界の映画祭で賞賛され大きな注目を集めた映画だということで、私は内容はまったく知らずに・・・というか案内をいただいたのですが、敢えて読まずに出かけました。

映画が始まる数時間前にそのカフェで学生時代の友達と待ち合わせ、ランチをしました。
ランチは、前回の時は、オープンサンドを食べたので、今回は違うものと思い、カレーにしました。



美味しかったです。
ご飯は、五穀米みたいな感じでした。
カレーとご飯だけでなく、大皿にこうして色々盛り付けるのも良いなぁと思いました。
ご飯の後ろ側に見えるピクルスは、とても美味しくできています。
カレーは、何日間も煮込んだものらしく、辛味はなく、これなら、子供でも大喜びだろうと思いました。

映画は、美術館の中で行われました。



始まる直前です。
白い壁がスクリーンになっています。

ドキュメンタリーでした。
<郵便局員のハーブと図書館司書のドロシー夫妻は、自分たちの給料で買える値段であること、そしてアパートに収まるサイズであることを条件に、約30年間で2000点以上ものアート作品を収集してきた。そのコレクションには名だたるアーティストたちの無名時代の作品が多数含まれており、ある日、アメリカ国立美術館から寄贈の依頼が舞い込む。>映画の案内より

ハーブは自分で現代アート描いていました。
ドロシーは全く絵とは無縁の生活をしていたのですが、ハーブと知り合い、自分も絵を描くようになりました。
二人は、現代アートと言われる絵を描いていましたが、結婚後、自分たちの絵を描くことは辞め、色々な作品を見ては買うという方向に興味を見出すようになります。
彼らは仕事を終えると、現代アートの作者を訪ね、その人たちの作品を見て回るのが楽しみという生活を送っていました。
彼らはアーティストの作品だけでなく、作品が出来るまでの過程も知りたがり、作者が捨ててしまう作品まで、ゴミ箱の中から探しては購入するという熱の入れようでした。
二人の生活は、特別裕福なものではなく、片方の収入で地味な生活をし、片方の収入で作品を購入するという日々だったようです。
二人は、有名無名に限らず、自分たちが気に入ったアートを探しては、購入していました。
無名だったアーティストが、後に有名になり、の持二人が持っている作品が高値になったとしても、
「私たちは、売ることは全く考えていないので、高値になっても関係ないの。」
と言っていました。
でも、狭いアパートにどんどん増える作品で居場所もなくなるくらいになった頃、二人の事があちこちで話題になり、彼らは世界屈指のコレクターとして有名になっていきました。
彼らのアパートは狭く、飾る場所もなく、買った作品をそのまま保管しています。
飾らなくても、持っているだけで幸せなんだそうです。
彼らの購入した作品はますます増え、家の中を圧迫していきます。
そんなある日、それらの作品の大切さを思ったアメリカ国立美術館の人から、彼らの保管している作品を寄贈して欲しいという話が舞い込みます。
そして、美術館に寄贈された彼らの持ち物は、無料で多くの人たちから鑑賞されるようになります。
そんな内容でした。

私のような凡人には、あのアートの良さは全くと言って良いほどわかりません。
私から見れば、ゴミくず、ガラクタ、殴り書き、いたずら書き、そんな類のものです。
現に作品を引き取った美術館の人でさえ、作品を逆さまに展示していたのを指摘されて苦笑いしていたくらいです。
私には、全くわからない特別な眼を持った二人だと思いました。
この作品の中で、一番感動したのは、二人の夫婦愛です。
お互いが、お互いをたたえあい、信頼し合いっているところです。
美術館に寄贈した後の二人の言葉に私は胸が熱くなりました。

監督である佐々木めぐみさんは、現在ニューヨークにいるそうです。
最後に、佐々木監督とスカイプでお話できるはずでしたが、機械のせいか、相手の声は聞こえても映像も私たちの声も相手に聞こえず、佐々木監督の話だけで終わりましたが、この続編が作られたことやハーブさんが一年前に亡くなられ、それを機にドロシーさんはアートの収集をやめたことなどを知りました。
現地は、深夜の3時だとか。
質疑応答などもできるはずでしたが、残念でした。

感動のまま映画を終え、外に出てみると、以前私たちが食事をした野外ガーデンでは、アコースティックギターの演奏が行われていました。


野外ガーデン


そして、入り口付近では、こんなパフォーマンスが




通るのをためらっていたら、
「踏んでもらって良いんですよ。」
とのこと。
でも、私はせっかく描かれた絵なので、避けながら通りました。
カフェの外では、カフェの中で使われている無農薬野菜の販売がありました。



私は、帰りは徒歩と電車になるので、なるべく荷物を持ちたくないため買いませんでしたが、友達は、色々な野菜を買っていたようです。

映画の続編は、『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』というタイトルで、すでにあちこちの映画館で上映されているようです。
是非、観たいと思いました。


最新の画像もっと見る