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はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

お別れのYOSAKOI

2008年05月26日 | 出来事
ソレソレソレソレ!
よさこいソーラン節が会場一杯にに流れます。

鳴子が一斉にカチカチカチカチとあちこちから響き、お別れの時となりました。
鳴子というのは、木製のカスタネットのようなものです。

昨日の私の取引先の社長さんの告別式でのことです。
社長さんご夫婦は、地域のよさこいソーラン踊りで活躍されていたようです。
奥さんがチームの創始者で、社長さんは裏方に回って、いろいろお手伝いされていたようです。

葬儀には,、たくさんのよさこいの仲間達が集まっていました。
もちろん、私達のような会社関係の人もいましたが、よさこいの仲間の半天を着た人たちが目立ちました。


お経とお焼香が終わったあと、会場には、静かによさこいソーラン節が流れ始めました。
よさこいの半天を着た仲間が次々と集まりました。
手には、それぞれが鳴子を持っています。
そして、会場一杯に広がり、よさこい踊りが始まりました。
「ツーさん、ありがとう!お世話になりました。ツーさんは、にぎやかなのが好きだったよね。これからみんなで、ツーさんが大好きだったよさこい踊りを精一杯踊るからね!まだ、そこにいるんだろう?最後の踊りをしっかり見てくれよ!」
と言う男性の声。

みんな精一杯に掛け声をかけます。
ソレッ!
ヨイショ!
ソレソレソレソレ!

勇壮なよさこいソーラン節があんなに悲しく聞こえたのは初めてです。
踊り手は、精一杯の声を振り絞って掛け声を挙げています。
オーッ!
ソレーッ!
でも、みんな声がかすれて思うように出ません。

大人も子供も踊っています。
肩を揺らし、両手を上げ、狭い会場でそれぞれが窮屈そうに感じるくらいに激しい踊りです。
私は最後列で見ていました。
踊りの途中で、メンバーが一斉に振り向きました。
全員が泣いています。
泣きながら精一杯の声を張り上げ、精一杯の振りで踊っています。
それぞれの頬には涙が流れています。
それでも、みんな体中を動かして踊り続けます。
音楽と踊りが激しい分、踊っている人たちの嗚咽が聞こえてくるようでした。
見ている私達は胸が熱くなりました。
周りからは、すすり泣きが聞こえてきます。
私も涙がこみ上げてきそうになりました。

踊りが終わり、お別れのときが来ました。
「ツーさん、ありがとう!」
「ツーさん、世話になったね!」
会場のあちこちから声が上がりました。

会場の外では、大きな旗が振られていました。
そして、カチッカチッいうと鳴子の音に見送られて、社長さんは旅立っていきました。



面倒見の良い社長さんだったと思います。
きっと、よさこいの仲間達にも冗談を言いながら、心配りをしていたのでしょう。

こんなに感動した葬儀は初めてです。


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