はーちゃんの気晴らし日記

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父の十三回忌

2013年09月09日 | 我が家
土曜日は、父の十三回忌でした。

2001年9月12日に父は亡くなりました。
アメリカの同時多発テロの翌日だったので、父の命日は、今後も忘れることはないと思います。
あれから、12年も経ってしまったんだなぁ。

父のお墓は、千葉県にあります。
千葉県と言っても、東京からすぐの場所です。
現在、父と母と兄がその中に眠っています。

そのお墓に関しては、ちょっとした揉め事がありました。

私の両親は、私の兄を生まれてすぐに亡くしました。
生後1ヶ月にも満たなかったように聞いています。
当時、お金のなかった両親は、墓地を買うことができず、父の一番上の兄であるS伯父さんが持っているお墓に兄の遺骨を同居させてもらっていました。
そこには、私の祖父が入っていました。
父のお父さんです。
祖父は、私が生まれるずっと前に亡くなっていたので、どんな人なのか、知りません。
写真すら見たことがないように思います。

でも、いつまでもお墓を間借りしているわけにもいかず、両親は兄の遺骨をどこか別の場所に移すべく、色々探していたようです。
そんな頃、S伯父さんの家が、お墓を引っ越すことになりました。
というのも、S伯父さんの長男が結婚した相手が、お寺の長女で、そのお寺の勧めで、墓石を作りなおすことになりました。
でも、お嫁さんの実家のお寺は、S伯父さんや私の実家とは違う宗旨で、墓石も今までのお寺とは、そぐわないものだったようです。
作り直した墓石をお寺に運び込むと、
「このお寺には、そういう墓石を置くことはできない」
と住職から断られてしまったそうです。
そこで、お寺とS伯父さんとの間に一悶着あったようですが、結局、伯父たちは、そのお寺から撤退して、長男のお嫁さんの実家にお墓を移すことになりました。

そんなことがあり、私の父のもとにお寺の方から、
「せっかく長男さんが入っているのですから、このまま、今のお墓を引き継ぎませんか?」
という話がありました。
ちょうど兄のお墓を探していた私の両親としては、願ったり叶ったりの話でした。
それで、そのままお墓を引き継ぐことになりました。

ところが、それが大きな問題になってしまいました。

当時、そのお寺には、父の兄弟がそれぞれにお墓を持っていました。
父が引き継いだお墓は、お寺の中でも一等地で、お墓の入り口から正面に見える広い敷地の中にあります。
墓地に入ると、すぐに目に入る場所で、お参りするのも便利です。
でも、他の兄弟のお墓は、奥の方にあり、父のすぐ下の弟が持つお墓は、かなり裏の方で、墓地の中をしばらく歩かなければなりません。
そんなことから、みんなが、そのお墓を引き継ぎたいと思ったようです。

特に父のすぐ下の弟であるT叔父さん夫婦は、その思いが強かったらしく、父たちがそのお墓を引き継いだことを知り、烈火のごとく怒りました。
「オレたち兄弟に、何の相談もなく!」というのが、叔父たちの言い分だったようです。
でも、父たちにしてみれば、自分たちが積極的に動いたわけでもなく、お寺の方から話が転がり込んできたというだけで、まったく他意がなかったため、その怒りは寝耳に水の出来事でした。
しかも、すでにお墓を持っているT叔父さん夫婦が、そんな風に思うなんて想像もしていなかったようです。

特に表立って喧嘩ということでもなく、一方的にT叔父さん夫婦が怒り、「兄弟の縁を切る!」と言われ、絶交状態になってしまいました。
そんな状態が数年続いたと思います。
T叔父夫婦は、それ以降は、親戚の集まりがあっても、一切、顔を出さなくなりました。
私を可愛がってくれた叔父さんの一人だったので、そのことは、とても残念でした。
じっくり話し合えば、誤解も解けるのではないかと思いましたが、父たち兄弟のことに、私にはどうすることもできませんでした。

その後、祖母が亡くなった時、葬儀に顔を出したT叔父夫婦は、今までの事が何もなかったように、私たち一家に接してきました。
それをきっかけに、わだかまりが解け、今までのような父たち兄弟のお付き合いが復活しました。
経過した歳月がT叔父たちの気持ちをやわらげてくれたのかもしれません。
兄弟の母親である祖母が、T叔父の気持ち元に戻してくれたのかもしれません。
その後は、今まで通り、T叔父と交流が続きましたが、父が亡くなった二年後くらいにT叔父も亡くなりました。

そんないきさつのあるお墓です。

周囲の柵などが壊れ、かなり荒れていたお墓を、父の七回忌の頃、弟がきれいに修復しました。
墓地に入ると真っ先に目に入る場所なので、お墓がきれいになって、住職もほっとされたと思います。

そんないきさつのあるお墓に、私たち姉弟一家が集まり、十三回忌の法要がありました。
娘とツブとミニも来ました。
まめは、サッカーの試合があったので、パパとそちらの方へ行きました。

本堂に入り、お経が始まると、ミニは「怖い」と言って泣き始め、ツブは、お焼香の時、主人の後を付いて行き、お経を上げる住職さんの後ろで、突然でんぐり返しを2回も繰り返しました。
思いも寄らぬハプニングはありましたが、暑からず寒からず、雨にも降られず、恵まれた十三回忌でした。


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