カマキリがセミを食べているところです。
セミはまだ生きていました。
でも、弱っています。
短い地上での生活を終えて、死んでいく所だったんだろうと思います。
そのセミをカマキリが見つけて、木の上まで運び、食べているところでした。
セミはバタバタと暴れていました。
こんなに大きなセミをあの小さなカマキリの口で食べるなんて驚きです。
まめたろうが見兼ねて、思わず手を出しました。
「ダメ!セミがかわいそう!」
カマキリは逃げて、セミは地面に落ちました。
私は言いました。
「セミはかわいそうだけど、カマキリも何かを食べなければ生きていけないの。」
まめたろうは、黙って下を向いていました。