はーちゃんの気晴らし日記

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堕ちた雛

2012年06月04日 | 雑談
ツバメが飛び交う季節になりました。
今年はツバメの数が、ずいぶん減っているそうです。
私の家の周辺は、田んぼがほとんどなくなり、すっかり住宅地に様変わりしてしまったので、そのせいでツバメをあまり見かけなくなったのかと思っていましたが、それだけではなくて、全国的にツバメの飛来が少なくなっているそうです。

我が家も家を建て替えてた年に一度来たきりで、その後、ツバメが来ることはなくなりました。

でも、私の家の裏の家は、毎年ツバメがやってくるようです。
激しい夫婦喧嘩が続き、ご夫婦とも出て行って空き家になっていた数年間の間も、春になるとツバメはやってきて、子育てして飛び立っていました。
現在は奥さんだけが戻ってきて一人でひっそりと生活していますが、今年もツバメはやってきているらしく、親が運ぶ餌を求めてピーピー鳴くひなたちの声が日に日に大きくなっています。

先日、外出中に息子から電話がありました。
「こんなこと、電話で言ってもしょうがないんだけど、裏の家の屋根から雛が落ちてきたんだよ。
3羽堕ちていて、2羽は死んでいるんだけど、落ちたばかりの1羽は、まだ動いている。
死んじゃっているなら仕方ないけど、生きているんだよ。どうしよう?」
と。
「鳥の種類もわからないし、育てられないでしょう。」
と私は言い、
「夕方までには帰るから」
と言って電話を切りました。

そこで、私は思い当たることがありました。
1週間前の休日、一人で居間にいると、窓の外が騒がしく、ピピピピピーという声と共に鳥が何かにぶつかるような音がしました。
鳥同士の喧嘩かなと思いましたが、窓を覗いてもわからず、そのまま他の事で紛れてしまっていました。
死んでいる雛は、その時に落ちた雛かもしれないと思いました。

家に帰ると、息子がティッシュに雛をくるんで持って来ました。



まだ動いています。
「こんな風に動いているのに放っておけないよ。」
と言います。
「でも、育てられないよ。だいたい鳥の種類がわからないから、何を食べさせたら良いかもわからない。」
と私は言いました。

「裏の家にはツバメが来ているようだから、ツバメの雛ではないか」
と言いますが、この辺のツバメは屋根に巣を作ることはないだろうと思いました。
大抵、玄関の軒下です。
現に裏の家のツバメも玄関の軒下に巣を作っています。
屋根だからスズメの雛かもしれないと思い、とりあえず、ご飯をすりつぶして、与えようとしましたが、口を開けようとしません。
それで、以前ツバメの雛を育てた時のようにドッグフードをふやかして与えてみましたが、それも食べようとはしませんでした。

そして、しばらくして動かなくなりました。

仕方ないなと思いました。
2度ほどツバメの雛を育てた経験がありますが、もう少し毛も生えていて、もう少し大きくなってからでした。
この雛は、本当にまだ卵から孵ったばかりのように見えました。

他の生き物の餌にならないように、他の堕ちた雛と一緒に埋めました。
縄張り争いだったのかな?
自然淘汰とはいえ、目の前で見てしまうと、複雑な気持ちになります。


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