はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

あいさつの習慣

2008年08月31日 | わたくしごと
私は子供の頃から、順応性が良いというか、習慣が身につきやすいというか、毎日そうしていると、意識しないで自然にそういう行為をしてしまうところがあります。
それが一番出ているのは挨拶です。
小学生の頃、通っていた塾は、挨拶にはうるさいところでした。
そこの塾は、男子と女子に部屋が別れていて、来た時と帰る時に男女別々の部屋に行って、「こんにちは」「さようなら」と挨拶するように言われていました。
しかも部屋の入り口のところに座って、挨拶するのです。
私は、毎日それを繰り返しているうちにいつの間にかそれが、習慣になっていました。

あるとき、男子の担当の先生が突然、大きな声を挙げて怒り始めました。
それが、私たち女子の部屋まで聞こえてきました。
何ごとかな?と思っていたら、突然、私の名前が呼ばれ、私に男子の部屋に来るように言われました。
ボーっとして、言われるままに男子の部屋へ行くと、
「最近は、誰も挨拶をしなくなった。挨拶はすべての基本だから、きちんとしなさい。今でもちゃんと挨拶をしているのは、はーちゃんだけです。みんなもはーちゃんを見習いなさい。」
と、先生は言いました。
私はみんなの前で褒められてしまいました。
正直言って、びっくりでした。
実のところ、私は自分がきちんと挨拶しているという実感はありませんでした。
ほかの人たちが挨拶をしていないというのにも気づいていませんでした。
それくらいそんなことには無頓着でした。
何の意味もなく、ただ、身についた習慣を繰り返していただけだったからです。

そんなことを思い出す出来事がありました。
私の会社に嘱託のおっちゃんがいます。
その人は、朝一番に会社に来ます。
私の会社は8時30分始まりなのですが、その人は7時前にはもう会社に来ています。
以前にも書いたと思いますが、早く家を出れば道路が空いているという理由の他に、家にいなければ、家の電気をを使わなくて済むとか、トイレを会社で済ませれば水道代が浮くとか、かなりセコイのですが、とにかく朝が早い。
そして、二番目に会社に着くのが私です。
私は会社のドアを開けると
「おはようございます。」
と行って中に入ります。
すると、そのおっちゃんが、
「あ、おはようございます。」
と言って、私の会社での一日が始まります。
でも、私は、それが習慣になっているだけで、おっちゃんの姿があろうがなかろうが、どこも見ないで「おはようございます。」と言っています。
たまにトイレに入っていて、返事がないこともあります。
外に出ていておっちゃんが、いないこともあります。
それでも私は習慣で、おっちゃんがいようがいまいが「おはようございます。」と言ってドアを開けます。

私の会社は少ない人数なのに複雑な人間関係があります。
「あの人は”おはよう”と言っても返事が返ってこないから、あの人には挨拶したくない。」
と言って、朝、出社してきてもお互い知らん顔をしている人同士もいますが、私の場合は相手の反応はどうでも良いんです。
返事が返ってこようがくるまいが、おかまいなしです。

ところがそのおっちゃんが、この数日間、検査入院のために会社をお休みしていました。
おっちゃんの代わりに社長が早めに出勤して、鍵を開けていてくれていました。
おっちゃんがお休みした初日、私はいつものように出勤し、会社のドアを開けると
「おはようご・・・」
そこまで言って閑散とした工場の様子に気づきました。
そうだ!おっちゃんはいないんだ。
そして次の日もまた同じように
「おはよ・・・」
そこでまた気づきました。
三日目は声に出す前に気づきました。
誰もいない真っ暗な工場に向かって「おはようございます!」と言うのは、さすがに気がひけました。
習慣って恐ろしいものだと思いました。

そして、昨日からおっちゃんが会社に出てきました。
会社のドアを開けて
「おはようございます。」
と言うと
元気な声が返ってきました。
「あ、おはようございます。」

やっぱり、返事があった方が気持ちが良いや~




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