割れるお茶碗

先日、娘が「お茶碗を買おうかな？」と言うので、スーパーまで付き合いました。
娘たちは、結婚して、二人で暮らすようになってから、そろそろ２年になります。今までずっと、二人とも『マイお茶碗』というものがなく、何個か揃った来客用のお茶碗を使っていたそうです。
それで、自分とまめパパのお揃いのお茶碗を買おうと思ったようです。

スーパーの食器売り場で眺めていると、気に入ったのがあったようです。
でも、値段を見ると、結構高い。
私は、
「高いのを買うと、不思議とそれを割っちゃうものよ。」
と言いました。
娘は、あれこれ迷っていましたが、
「ちょっと高いけど、思いきってこれにする！」
と言って上の写真のお茶碗を買いました。

翌日、
「あのね、昨日買ったお茶碗、割れちゃった」
と、言います。
台所のワゴンの上に乗せておいたら、まめが手を出して、落としてしまったとのこと。
割れたのはパパのお茶碗だったそうです。

パパのお茶碗だけないのも・・・と思い、娘は一人で別の店に行って、かなり安めのお茶碗を買ったそうです。
ところが・・・
そのお茶碗も割れてしまったそうです。
今度は娘が自分で割ったらしい。

それで次は、私と一緒に１００均へ行きました。
「１００円のお茶碗なら割れても惜しくないから」
ということでしたが、結局気に入ったものがなく、買わずに帰ってきました。

そして、先週の日曜日、また娘と一緒にいつものスーパーに行き、お茶碗を買いました。
一番最初に買ったお茶碗（上の写真左）にすると言っていましたが、私は、また割れたら、もったいないからと思い、もう少し安いものを勧めました。

食料品なども買い、家に着き、荷物を運んでいたところ、「カチッ」と音がして、見るとお茶碗が・・・


一瞬、固まりましたけど、もう笑うしかないでしょう？
買ったばかりのお茶碗が次々と３個も割れてしまいました。

たまたま、まめパパのお母さんが来ていて、その話をすると、
「それは、お茶碗が息子の身代わりになってくれたんだわ。もしかしたら、大きな怪我をするところだったかもしれないけど、お茶碗が割れてくれて、怪我をしないで済んだのかもしれないわ。」
と言いました。
ちょうどその時、まめパパは合宿で留守でした。
学生時代から、怪我の多い人で、仕事を始めてからも怪我で入院したりしたこともあるので、そういうこともあるかもしれないと思いました。

娘は、
「もう止めた！もうお茶碗は買わない！」
と言っていました。

昨日になって、
「そうだ！私が買えば、割れないかもしれない！」
と思い、仕事の帰りに娘と一緒に行ったスーパーへ行きました。
最初に買ったお茶碗にしようか、次に買ったものにしようか迷いましたが、
「こうなりゃ、いっそのこと、二つ買ってしまおう！」
と思いました。
そうすれば、１つ割れても、もう１つが残るよ！


レジでお茶碗を包んでもらう時、アルバイトの男の子に
「この間、持って帰る途中に割れちゃったから、しっかり包んでね！」
と言いました
アルバイトの男の子は、ちょっぴり不服そうな顔をしてましたけど

お茶碗だけは、他の買い物と一緒にしないで、バッグの中に入れました。
帰る途中、何故かドキドキしました。
また割れてしまうような気がしました。
今まで瀬戸物を買って、こんなに慎重に扱ったことはありません。
ホント、緊張しました。

昨日、娘は、その二つのお茶碗を大事そうに持って帰りましたが、まさか、また割れたりしてないだろうな～
今度こそ、しばらくの間、使えますように。

でも、身代わりになってくれるのなら、何個割れてもいいですけどね。