ツブは誰に似たのか、かなりの引っ込み思案です。
気が小さいと言うか消極的というか、自分が経験したことのないことには、どんなことでも参加したくない。
幼稚園の頃、
「明日は、ホットケーキ作り」
と聞いて、
「ホーットケーキ作りが怖い。幼稚園へ行きたくない」
と泣いたくらいです。
もちろん、一度経験して楽しければ、翌年からは楽しみにするようになるのですが、未知のものに対する不安は、人一倍あるようです。
一事が万事そんな感じで、どんなことでも積極的にやろうとはしません。
今年の運動会のリレーの選手を選ぶときも、まめは、
「選手になりたい。がんばって走るよ!」
と言っていましたが、ツブは、
「リレーの選手になんかなりたくない」
と言ったため、娘は激怒しました。
「そんな気持ちなら、リレーの選手にならない方が良い。選手になりたくて選ばれない人もいるはずだから、そういう人に対して失礼だ!」
とツブを叱っていました。
リレーの選手の選考の時に真剣に走ったのかどうかはわかりませんが、ツブは補欠にも入りませんでした。
でも、本人は、それで満足だったようです。
同じ兄弟なのにまめとツブは、全く性格が違います。
まめは、なんでもやりたがり。
知らない人ばかりの中でも、平気で合宿へ行ったりするし、経験したことのないことは、進んでやりたがります。
何でも「やりたい」「やってみたい」と言うので、娘は
「身体が一つしかないのに、そんなに何もかもできないでしょう?」
と言うくらいです。
同じ兄弟なのに全く正反対なんです。
まめとツブのサッカースクールは、2年生になると毎年今頃の季節に、特別クラスのセレクションがあります。
特別クラスというのは、より上を目指すコースで、誰でも入れるスクールとは違って、テストがあります。
受験は同じスクール生だけでなく、外部からも受験できます。
かなりの難関で、3次試験まであり、まめは、現在4年生で、2年生の時から受験をしていますが、一度も1次試験もパスしたことがありません。
それでも、毎年、まめなりに頑張って受験しているようです。
そして、今年も一次で、ダメだったそうです。
その特別クラスのセレクションを受けるかどうか、ツブに聞いたところ、もちろんツブの答えは
「やらない。受けない」
でした。
そこで、娘とまめと二人で、コレコレこういうクラスで、お兄ちゃんも毎年受けているものだと説明したそうです。
それを聞いて心が動いたのか、ツブは徐々に受験する気持ちになったようです。
セレクションの当日、私の家に来ていたツブは、
「今日、これからセレクションなんだよ」
と言って、特に緊張している様子もなく、いつもと同じような感じでした。
「近所の子と遊んでくる!」
と言って、出かける時間になるまで遊んでいました。
その後、現地へ行ってセレクションを受けたようです。
何人かのグループになって、サッカーをして、その中から将来性がありそうな選手を選ぶんだそうです。
終わってから、ツブは、
「選ばれたいと思ったから、一生懸命やったよ!」
と娘に言ったそうです。
へぇ~、選ばれたいという気持ちになったんだ!
と私も娘も思いました。
でも、まめが一度も選ばれたことのないセレクションなので、私も娘も無理だとは、思っていました。
まめとツブとは性格が違うようにサッカーも全然違います。
見ていると、まめは、頭を使うサッカーで、ツブは力で行くサッカーみたいな感じがします。
タイプが全然違うので、まめが選ばれないからと言って、全くツブに可能性がないわけではありませんが、それでも、たぶん無理だろうと思われました。
もし選ばれたなら、翌日、決まった時間内に電話があるということでしたが、やはり、残念ながら、電話はありませんでした。
ツブは、その日、何となくいつもと違う感じに見えました。
何となくハイテンションで、はしゃいでいるように感じました。
セレクションの結果を意識しているのではないかと私は思いましたが、娘は、そんなことは忘れていると思うと言っていました。
でも、やっぱり、私はいつものツブとは違って見えました。
その後、娘たちは、自分の家に帰り、電話がなかったことをツブに告げると、ツブは下を向いたままだったそうです。
そして、大粒の涙をポロポロとこぼしたそうです。
娘はびっくりしたと言います。
ツブは自分がサッカーをするより、見る方が好きなくらいなので、そんなことで泣くなんて思ってもみなかったようです。
ツブにとって、初めての挫折を味わったのかもしれません。
「また、来年がんばろう!」
と娘は、話したと言いますが、ツブの性格からしたら、来年、また頑張れるかどうか?
「もう、受けない」
と言うかもしれません。
でも、これから、こんな挫折はいくらでもあることなので、もっともっと強くなってほしいなぁ。
ただ、ツブにも悔し泣きするほどの気概があったことがうれしいなと思いました。
気が小さいと言うか消極的というか、自分が経験したことのないことには、どんなことでも参加したくない。
幼稚園の頃、
「明日は、ホットケーキ作り」
と聞いて、
「ホーットケーキ作りが怖い。幼稚園へ行きたくない」
と泣いたくらいです。
もちろん、一度経験して楽しければ、翌年からは楽しみにするようになるのですが、未知のものに対する不安は、人一倍あるようです。
一事が万事そんな感じで、どんなことでも積極的にやろうとはしません。
今年の運動会のリレーの選手を選ぶときも、まめは、
「選手になりたい。がんばって走るよ!」
と言っていましたが、ツブは、
「リレーの選手になんかなりたくない」
と言ったため、娘は激怒しました。
「そんな気持ちなら、リレーの選手にならない方が良い。選手になりたくて選ばれない人もいるはずだから、そういう人に対して失礼だ!」
とツブを叱っていました。
リレーの選手の選考の時に真剣に走ったのかどうかはわかりませんが、ツブは補欠にも入りませんでした。
でも、本人は、それで満足だったようです。
同じ兄弟なのにまめとツブは、全く性格が違います。
まめは、なんでもやりたがり。
知らない人ばかりの中でも、平気で合宿へ行ったりするし、経験したことのないことは、進んでやりたがります。
何でも「やりたい」「やってみたい」と言うので、娘は
「身体が一つしかないのに、そんなに何もかもできないでしょう?」
と言うくらいです。
同じ兄弟なのに全く正反対なんです。
まめとツブのサッカースクールは、2年生になると毎年今頃の季節に、特別クラスのセレクションがあります。
特別クラスというのは、より上を目指すコースで、誰でも入れるスクールとは違って、テストがあります。
受験は同じスクール生だけでなく、外部からも受験できます。
かなりの難関で、3次試験まであり、まめは、現在4年生で、2年生の時から受験をしていますが、一度も1次試験もパスしたことがありません。
それでも、毎年、まめなりに頑張って受験しているようです。
そして、今年も一次で、ダメだったそうです。
その特別クラスのセレクションを受けるかどうか、ツブに聞いたところ、もちろんツブの答えは
「やらない。受けない」
でした。
そこで、娘とまめと二人で、コレコレこういうクラスで、お兄ちゃんも毎年受けているものだと説明したそうです。
それを聞いて心が動いたのか、ツブは徐々に受験する気持ちになったようです。
セレクションの当日、私の家に来ていたツブは、
「今日、これからセレクションなんだよ」
と言って、特に緊張している様子もなく、いつもと同じような感じでした。
「近所の子と遊んでくる!」
と言って、出かける時間になるまで遊んでいました。
その後、現地へ行ってセレクションを受けたようです。
何人かのグループになって、サッカーをして、その中から将来性がありそうな選手を選ぶんだそうです。
終わってから、ツブは、
「選ばれたいと思ったから、一生懸命やったよ!」
と娘に言ったそうです。
へぇ~、選ばれたいという気持ちになったんだ!
と私も娘も思いました。
でも、まめが一度も選ばれたことのないセレクションなので、私も娘も無理だとは、思っていました。
まめとツブとは性格が違うようにサッカーも全然違います。
見ていると、まめは、頭を使うサッカーで、ツブは力で行くサッカーみたいな感じがします。
タイプが全然違うので、まめが選ばれないからと言って、全くツブに可能性がないわけではありませんが、それでも、たぶん無理だろうと思われました。
もし選ばれたなら、翌日、決まった時間内に電話があるということでしたが、やはり、残念ながら、電話はありませんでした。
ツブは、その日、何となくいつもと違う感じに見えました。
何となくハイテンションで、はしゃいでいるように感じました。
セレクションの結果を意識しているのではないかと私は思いましたが、娘は、そんなことは忘れていると思うと言っていました。
でも、やっぱり、私はいつものツブとは違って見えました。
その後、娘たちは、自分の家に帰り、電話がなかったことをツブに告げると、ツブは下を向いたままだったそうです。
そして、大粒の涙をポロポロとこぼしたそうです。
娘はびっくりしたと言います。
ツブは自分がサッカーをするより、見る方が好きなくらいなので、そんなことで泣くなんて思ってもみなかったようです。
ツブにとって、初めての挫折を味わったのかもしれません。
「また、来年がんばろう!」
と娘は、話したと言いますが、ツブの性格からしたら、来年、また頑張れるかどうか?
「もう、受けない」
と言うかもしれません。
でも、これから、こんな挫折はいくらでもあることなので、もっともっと強くなってほしいなぁ。
ただ、ツブにも悔し泣きするほどの気概があったことがうれしいなと思いました。