私の会社の一番若いH君という男の子の話です。
私の職場は、10人足らずで、人数の少ない会社ですが、その中に一人だけ20歳代の男の子がいます。
見た目は、見るからに繊細な感じの草食系男子です。
アリtoキリギリスの石井正則氏に感じが似ています。

彼をもっと若くした感じです。
指は細くてすらりとしていて、指を動かすのも繊細で優雅です。
無口でほとんど会話もせず、何か聞いても答えは「はい」とか「いいえ」だけです。
頭は良いので、仕事もスムーズで、電気系の仕事もそれなりにこなしているようです。
先日、食事の時、入れたお茶を持った状態で食器棚に手をぶつけました。
入れたばかりの熱いお茶が手にこぼれました。
「ギャー!アッチ、アッチチ!」
となりました。
そばにいた50歳代の男性が、慌てて立ち上がり、
「大丈夫?大丈夫?」
と言いました。
その時、一旦、食堂から出て行った30歳代の男性は、私の叫ぶ声が聞こえたらしく、慌てて戻ってきて、
「大丈夫ですか?やけどしませんでしたか?」
と言いました。
「大丈夫、大丈夫」
と私は言って、お湯がかかった手を水道の水で冷やしました。
その間、私のすぐ後ろには、二人の男の子が座っていたのですが、二人ともその騒ぎにも知らん顔。
黙々とスマホをいじっていました。
一人は、30歳後半の独身男性で、もう一人は、そのH君でした。
以前、私が食事中に気管にお茶が入って、苦しんでむせていた時、そばにいても知らん顔をして会話を続けていた二人がいました。
『気管にお茶が入った』
その時の片方もH君です。
遠く離れた場所での出来事ではなく、狭い食堂で、二人の男子のすぐ後ろで起こった出来事でしたが、それでも二人は、何事もなかったようにスマホをいじっていました。
一旦食堂を出て行って、慌てて戻ってきた男性は、30歳代前半ですが、妻子持ちなので、その辺が独身男性とは違うのかなと思いました。
いや、家庭を持っているとか独身だとか、そんなことは関係ないなと思います。
私の息子も独身ではありますが、自分のすぐそばで、そんな事があれば、積極的な動きはしないかもしれませんが、知らん顔は、しないだろうと思います。
そのH君が、昨日、会社の経理に内線をかけてきました。
経理はたまたま外出中だったので、私が電話に出て、その旨を話し、
「お昼過ぎには帰ってきますよ。」
と伝えました。
昼食を食べ終え、そろそろ席を立とうかなと思っていた頃、経理が帰ってきました。
なので、私が、経理に
「そうそう、H君から内線があったわ。何か用事があるみたいよ。」
と言いました。
すると、当の本人は、下を向いたまま気まずそうな顔をしています。
”あれ?もしかしたら、仕事以外の話だったのかな?みんなの前で、経理に内線があったことを言ったらいけなかったのかな?”
と私は思いました。
その場のしらけた雰囲気を感じたので、
「あ、あれはラブコールだったのね。」
と私は言って、その場は終わりました。
小さな会社なので、経理と言っても、彼女が人事関係もやっているし、プライベートなことなども個々に話をして、相談に乗ったりしているようなので、もしかしたら、そういう話だったのかもしれないと思いました。
昼休みが終わって、経理が思い出したように、
「そういえば、私に内線があったと言っていたわね」
と言って、H君に「用事は何だったの?」と内線しました。
すると、用事と言うのは、
「出荷する品物に取付説明書を入れて欲しい」
という仕事の話でした。
経理も、食堂にいたときの彼の様子から、何かプライベートな問題で電話をしてきたのかと思ったらしい。
いや、そのときの彼の態度を見たら、誰でもそう思うでしょう。
だったら、私が内線があったという話をした時に取説の話をすれば良いことです。
経理も取説を持って行った時、本人に言ったそうです。
「な~んだ!あの時の様子からしたら、何か大切な話があったのかと思ったわ」
と。
ずいぶん変わった子だなぁと思います。
それでも、合コンなどをして、相手を探しているらしいので、そういうところは今風なんです。
でも、あれじゃあ、なかなか相手は見つからないのではないかと、思ったりします。
それとも、草食系男子は、母性本能をくすぐるのかなぁ。
私の職場は、10人足らずで、人数の少ない会社ですが、その中に一人だけ20歳代の男の子がいます。
見た目は、見るからに繊細な感じの草食系男子です。
アリtoキリギリスの石井正則氏に感じが似ています。

彼をもっと若くした感じです。
指は細くてすらりとしていて、指を動かすのも繊細で優雅です。
無口でほとんど会話もせず、何か聞いても答えは「はい」とか「いいえ」だけです。
頭は良いので、仕事もスムーズで、電気系の仕事もそれなりにこなしているようです。
先日、食事の時、入れたお茶を持った状態で食器棚に手をぶつけました。
入れたばかりの熱いお茶が手にこぼれました。
「ギャー!アッチ、アッチチ!」
となりました。
そばにいた50歳代の男性が、慌てて立ち上がり、
「大丈夫?大丈夫?」
と言いました。
その時、一旦、食堂から出て行った30歳代の男性は、私の叫ぶ声が聞こえたらしく、慌てて戻ってきて、
「大丈夫ですか?やけどしませんでしたか?」
と言いました。
「大丈夫、大丈夫」
と私は言って、お湯がかかった手を水道の水で冷やしました。
その間、私のすぐ後ろには、二人の男の子が座っていたのですが、二人ともその騒ぎにも知らん顔。
黙々とスマホをいじっていました。
一人は、30歳後半の独身男性で、もう一人は、そのH君でした。
以前、私が食事中に気管にお茶が入って、苦しんでむせていた時、そばにいても知らん顔をして会話を続けていた二人がいました。
『気管にお茶が入った』
その時の片方もH君です。
遠く離れた場所での出来事ではなく、狭い食堂で、二人の男子のすぐ後ろで起こった出来事でしたが、それでも二人は、何事もなかったようにスマホをいじっていました。
一旦食堂を出て行って、慌てて戻ってきた男性は、30歳代前半ですが、妻子持ちなので、その辺が独身男性とは違うのかなと思いました。
いや、家庭を持っているとか独身だとか、そんなことは関係ないなと思います。
私の息子も独身ではありますが、自分のすぐそばで、そんな事があれば、積極的な動きはしないかもしれませんが、知らん顔は、しないだろうと思います。
そのH君が、昨日、会社の経理に内線をかけてきました。
経理はたまたま外出中だったので、私が電話に出て、その旨を話し、
「お昼過ぎには帰ってきますよ。」
と伝えました。
昼食を食べ終え、そろそろ席を立とうかなと思っていた頃、経理が帰ってきました。
なので、私が、経理に
「そうそう、H君から内線があったわ。何か用事があるみたいよ。」
と言いました。
すると、当の本人は、下を向いたまま気まずそうな顔をしています。
”あれ?もしかしたら、仕事以外の話だったのかな?みんなの前で、経理に内線があったことを言ったらいけなかったのかな?”
と私は思いました。
その場のしらけた雰囲気を感じたので、
「あ、あれはラブコールだったのね。」
と私は言って、その場は終わりました。
小さな会社なので、経理と言っても、彼女が人事関係もやっているし、プライベートなことなども個々に話をして、相談に乗ったりしているようなので、もしかしたら、そういう話だったのかもしれないと思いました。
昼休みが終わって、経理が思い出したように、
「そういえば、私に内線があったと言っていたわね」
と言って、H君に「用事は何だったの?」と内線しました。
すると、用事と言うのは、
「出荷する品物に取付説明書を入れて欲しい」
という仕事の話でした。
経理も、食堂にいたときの彼の様子から、何かプライベートな問題で電話をしてきたのかと思ったらしい。
いや、そのときの彼の態度を見たら、誰でもそう思うでしょう。
だったら、私が内線があったという話をした時に取説の話をすれば良いことです。
経理も取説を持って行った時、本人に言ったそうです。
「な~んだ!あの時の様子からしたら、何か大切な話があったのかと思ったわ」
と。
ずいぶん変わった子だなぁと思います。
それでも、合コンなどをして、相手を探しているらしいので、そういうところは今風なんです。
でも、あれじゃあ、なかなか相手は見つからないのではないかと、思ったりします。
それとも、草食系男子は、母性本能をくすぐるのかなぁ。