はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

猫のはじめ

2014年05月27日 | 雑談
弟一家の愛猫です。

姪が拾ってきました。
最初は、姪の彼氏(現在のご主人)が飼うことになっていました。
彼氏も動物好きで、姪が猫を拾ったと聞いた時、自分が飼いたいと申し出たそうです。
彼氏が家族に相談したところ反対され、彼氏は、猫を飼うために家を出て、一人暮らしをすることになりました。
住む家が見つかるまでの間、猫は、弟のところで預かることになりました。
そして、やっとペットもOKという家が見つかり、いざ猫の引き取りの段になると、弟は、猫を手放せなくなってしまったようです。
せっかく家を出てまで猫を飼いたいと思っていた彼氏ですが、弟の気持ちに負けて、結局猫はそのまま弟の家で飼うことになりました。
それが、4~5年前のことだったと思います。

ところが、私は、その猫には、一度も会ったことはありませんでした。
臆病なため、玄関のチャイムが鳴るとすぐにさーっと隠れてしまうらしく、来客が帰るまでは絶対に出てこない。
大抵は階段を上って、どこかの部屋のタンスの上の奥の方に行ってしまって、ほとんど姿も見せないようです。

姪のご主人に対しては、特に警戒心が強くて、結婚前はもちろんの事、結婚して弟の家に来ることも多くなっているのに、未だに気を許さないそうです。
姿を見るなり、サーッといなくなるとか。
本当は、飼い主になるはずだった人なのに、そこまで嫌われるというか警戒されるというのも、なんだかね~。

はじめが来てからも弟の家に行くことは、何度もありましたが、猫のご飯やグッズがあるので、猫がそこで暮らしているのはわかりましたが、実際、姿を見ることはなく、どんな猫なのか、写真で見て白と黒の猫だというのを知っていたくらいです。
一度だけ、猫を見たさに、甥と姪と一緒に猫がいそうなところを探したところ、タンスの上にいました。
その時、ちらっと顔だけは見たのですが、どんなに甥と姪がタンスから下ろそうとしてもダメでした。
それ以来、私も猫に会うのは、あきらめていました。

弟のお通夜の日、私は、出棺に間に合うように早めに家を出ました。
雨が降っていたので、主人が私と息子を実家まで送り、自分は駐車場へ車を止めに行きました。
私が、玄関のチャイムを鳴らし、家に入ると、リビングにはじめがいました。

初めて、実際に見たはじめです。
写真を撮られるのも嫌がるというのを聞いたので、恐る恐る携帯のシャッターを切りました。
でも、はじめは、じーっとしていました。
「珍しいことばかりだね。」
と甥と姪が話していました。
私がいるのに、どこへも行かず、動かずに写真を撮らせたのは、初めてのことです。
シャッターを切っても、じーっとしていました。
トップの写真がそれです。

そのうち、息子が入ってきました。
すると、はじめはサーッと階段を上り、部屋へ入ってしまいました。
「そのうち、下りて来るかもしれない」
と、姪は言っていましたが、それっきり、はじめの姿を見ることはありませんでした。

弟が、この上なく可愛がっていた猫です。
弟の遺体が警察に運ばれ、家族が警察に向かったとき、家族全員の名前を聞かれたそうです。
その後、みなではじめの話をしていたところ、警察官から、
「家族、全員の名前を書いてください。はじめという名前はここにはありませんが・・。」
と言われたそうです。
はじめは、猫だという話をして納得してもらったという笑えない話があります。

弟がいなくなって、はじめはどんな風に感じているのか。

この写真のはじめが私が見る最初で最後のはじめになりそうな気がします。


最新の画像もっと見る