好きが認められて

先日、ツブが通っているサッカースクールに取材の依頼がありました。
「３年生以下の子供で、サッカー観戦が大好きで、マリノスを応援するために、よくスタジアムへ行くような、そんな子供はいませんか？」
という話だったそうです。

コーチたちの間で、すぐにツブの名前が挙がったそうです。
それほど、ツブの応援好きは有名になっているようです。
応援が好きというより、旗振りが好きなんですけどね（苦笑）

他にもサッカー観戦によく行く子供はいて、何人か名前が挙がったらしいのですが、取材の人の意向でツブが選ばれました。
引っ込み思案のツブのことですから、取材の了解をするのにも時間がかかったようですが、何せ、大好きな応援のことだし、普段通りやっていればいいだけのことなので、最終的にはＯＫしたようです。

取材は、先週末のマリノス戦でした。
私たちは、翌日主人の仕事が朝早いため行かなかったので、娘からその時の話を聞きました。

取材は、かなり密着で、スタジアムにいた間、ずっと取材の人が一緒で、何をするのもついてくるという感じだったということでした。
サッカーが始まる前にスタジアムの周辺で行われるイベントに参加したり、売店で何か買ったりするのも、ずっとついてきて、カメラが回っていたそうです。

当然のことながら、一生懸命に旗を振る姿は、しっかりカメラに納まっていたようです。
試合の途中も、いろいろツブに質問があったようですが、娘は何を聞かれて、ツブがどんな風に答えていたかはわからないと言っていました。

取材の人も、最後に
「ツブ君は、本当に旗が好きなんですね。」
と、言っていたとか。
たぶん、半ばあきれた部分もあったのかもしれないなと、私は想像しています。

ツブは、大きな旗を肩に抱えて行き、自分で組み立てて、一番前の席に行って旗を振っていたようです。
何せ将来の夢は、”マリノスのサポーターになること”なので、取材対象としては、ピッタリだったろうと思います。

４月にＪリーグ観戦をした時のツブです。
背中に大きな旗を入れた袋を背負っています。

「ところで、その取材は、何に使われるの？」
と、娘に聞いたところ、「よくわからない」とのこと。
「出来上がったものは、後日お渡しします」
ということで、たぶん、マリノスの広報として使われるんだろうということでした。

ツブは、取材費の代わりに高価なユニフォームをもらって大喜びだったそうです。

ツブの取材で、みな相当疲れたようですが、その日は、特別な良いことがいろいろあったそうです。

その一つは、まめたろうが、エスコートキッズをやらせてもらったということです。
エスコートキッズというのは、試合前にスタメンの選手と手をつないで出てくる子供のことです。
まめは、ずっと前から「やりたい」「やってみたい」と言っていたのですが、あれも運で、何度申し込んでも当選することはなく、このままエスコートキッズを経験することなく中学生になってしまうのだろうと思っていたのですが、その日、突然、空きができたそうです。
それで、たまたま取材を受けていたツブと一緒にいたまめに話があったとか。
まめは、念願のエスコートキッズをすることができました。

そして、試合が終わった後、多くの選手たちと会うことができて、サインをもらったり、一緒に写真を撮ったりなど、取材のおかげで普段なかなかできなかったことが実現して、まめもツブも大喜びだったそうです。
私も娘からそれらの写真を見せてもらって、自分のことのようにうれしく思いました。
記念になると思います。

旗振りばかりやっていて、将来、どうなるんだろうかと心配していますが、あれだけ熱心にやっていれば、どこかで認められることもあるのだと、びっくりしています。