はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

裏の家の玄関の鍵

2017年11月08日 | 出来事
先日のことです。

夕方の散歩から帰って来た時、家のそばで、ガチャガチャ、ドンドンと変な音がします。
見ると、裏の家の奥さんが、玄関のカギ穴に棒のようなものを突っ込んで、ガチャガチャドンドンやっていました。
カギを忘れて、家を出てしまって入れなくなったのかな?と思いました。

もしもそうなら、何とか助けてあげたいけれど、私にできることが見つかりません。
裏の家なので、私の家から伝って二階から入ってみることを考え、窓から裏の家との距離などを見てみましたが、アクションスターではないので、どう考えても私の家から裏の家へ飛び移ることはできないと思いました。

その日は、主人は仕事だったし、息子は前日から出張で留守でした。
家には私一人しかいないし、私には、玄関のカギを開ける手段は見つからないと思いました。
それに、私の家より、お隣の家の方が裏の家に近いし、お隣にはご主人もいるので、最悪、お隣で何とかしてくれるかもしれない。
どうしても開かなければ、カギ屋さんを呼ぶしかないし、そうなったら、自分で連絡するだろうと思いました。

そのうち、お隣の奥さんの声がしたように思いました。
やっぱり、お隣で声をかけてくれたんだなと思い、安心しました。
そして、ガチャガチャドンドンという音がしなくなったので、何とかなったのかもしれないと思いました。

それから、2時間くらい経ったころ、玄関のチャイムが鳴りました。
出てみると、裏の奥さんでした。
「すみません。玄関のカギが開かなくて、2時間くらいいろいろやってみているんですけど、ダメなんです。」
と、言います。
聞けば、カギは持っていて、鍵は開いたのだけれど、ドアの取っ手が動かないということでした。
「外にミシン油があったので、差してみたけれど、ダメでした。
最近、寒いから、寒さのせいかもしれないと思い、ホッカイロで温めてみたけれど、ダメなので、どうしたらよいかと思って・・・」
と、言います。
私は、
「カギ屋さんを呼ぶしかないのでは?」
と、言いました。
でも、裏の奥さんは、温めれば何とかなると思うと言います。
「どうやって温めます?」
と聞くと、
「ホッカイロでダメだったから、どうしたらよいかと・・・」
と言います。
私は、内心、”温めてどうにかなるとは思えないな”と思いながらも、
「それじゃ、お湯を沸かして持っていくので、待っていてください」
と言い、沸かしたお湯と懐中電灯を持って、裏の家に行きました。
その頃は、外は、真っ暗になっていました。

奥さんはポットのお湯をゆっくりドアの取っ手付近にかけていました。
でも、ドアは開きませんでした。
当然だと私は思いました。
「寒さのせいではないと思いますよ。」
と、言いました。
だって、いくら最近冷え込んできたとはいえ、まだまだ凍るほどの寒さではないので、寒さは関係ないと思いました。

聞けば、数日前からドアの調子が悪くなっていて、次のお休みに分解してみてみようと思っていたと言います。
裏の奥さんは一人住まいなので、なんでも一人でやってきているようですが、それにしても、自分でドアのカギを分解してみようと思うなんて、すごいなと思いました。
「二階とか、どこか入れそうなところはないんですか?」
と聞くと、家を出るとき、雨戸も全部閉めて来てしまったんだそうです。

「カギ屋さんを呼んだ方が良いんじゃないですか?」
というと、奥さんは、
「家の中に携帯もお金もみな置いてきてしまって、何も持っていないんです」
と言います。
勤め先が近くなので、カギだけ持って家を出たそうです。

それで、私がネットで、カギを開けてくれるというカギ屋さんを探して、電話しました。
ネットでは、5分で到着と書かれていたのですが、電話をすると、30分から1時間かかると言われました。

「えっ?そんなにかかるんですか?」
というと、
「今、近くで作業をしているので、そこが終わったら伺います」
ということで、私の家の電話番号を確認して電話を切りました。
カギを開けて欲しいのは、私の家ではなく、裏の家だということも話しました。

裏の家にそのことを伝えに行き、時間がかかるから、私の家で待っているように勧めました。
でも、奥さんは、カギ屋さんが来るまで自分で何とかしてみると言います。
「今日は、主人も息子もいなくて、私一人だから、遠慮しなくて大丈夫だから、私の家で待っていて」
と、再度勧めたのですが、奥さんは、何とか努力してもみると言います。

仮に開いたとしても、カギ屋さんを頼んでしまったので、出張料は取られてしまいます。
そのことも話したのですが、できる限り自分でやってみると言います。

それから、私はテレビを見ながら電話を待ちました。
30分経っても40分経っても電話は来ません。
そのうち、外に車が止まる音がしました。
もしかしたら、カギ屋さんが来たのかな?
と思い、窓からそーっと裏の家を覗くと、裏の奥さんと業者のような人が懐中電灯を照らして、カギを見ていました。
「カギ屋さんが来てくれたんだ。私の家のことではないと言ったから、電話はなかったのかもしれない」
と思いました。

安心して、部屋に入った途端、電話がピコピコ点滅しているのに気づきました。
着信があったことを知らせる点滅です。
そうだ!
私の家の電話は、登録している番号しか鳴らないようにしているんだった!
カギ屋さんからの電話はあったのに、鳴らなかったということでした。
裏の奥さんが私の家で待っていなくて良かったと思いました。
カギ屋さんが来ても、誰もいないことになってしまいます。

その後、カギはすぐに開いたようです。
でも、その後の処理に時間がかかったらしく、なんだかんだで1時間以上カギ屋さんは裏の家でいろいろやっていて、新しいカギは後日つけることになったそうです。
9時過ぎになって、カギ屋さんの車が帰る音がして、裏の奥さんがやってきました。
「やっと終わりました。お世話になりました。」
と、言っていました。

料金が、いくらかかったのかわかりませんが、ああいうのって、高い金額を払うことになってしまうのではないかと思い、気の毒だなと思いました。
でも、私には、他に玄関を開ける方法が見つからなかったので、仕方ないなぁと思いつつ、もっと他の方法があったのかなと思ったりしています。


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