はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

息子の一目惚れ

2012年01月08日 | 我が家
仕事から帰ってきた息子が突然言い出しました。
「一目で気に入っちゃった子がいるんだよ。
今日、連れてきちゃおうかと思ったんだけど、さすがにいきなり連れて来ちゃまずいだろうと思って」
と、言います。
息子が女の子に一目ぼれだなんて、あり得ない!

息子はいつも正月出勤の時は、パソコンショップへ行き目玉商品を探して買ってきます。
何年か前には、それで私にノートパソコンを買ってきてくれました。
大容量のメモリーカードを買ってくれたこともありました。
でも、今年は、息子が欲しいと思うようなものの目玉商品はなかったそうです。
それで、その足でペットショップへ行ってみた・・・と。

息子が一目ぼれした子というのは、パピヨンの子犬だったんです。
聞けば女の子だと言います。
私は気持ちが動きました。
でも、主人は浮かない顔。
「今は、クマの調子がイマイチだからそれだけでも大変だよ。今は、クマと勘九郎で十分だよ。」
と言います。
息子は粘ります。
「とにかく一緒にペットショップへ行ってよ!ちょっと見てみてよ!」
と言います。
「どっちにしても明日出かけるんだし、今日は家に連れてこられないんだから、明日以降、見に行けばいいんじゃない?」
と私が言うと、
「でも、明日まで待ったら他の人に買われちゃうかもしれない。」
と言います。
「それならそれがその子との縁でしょう。この家にその犬は縁がなかったってことでしょう。」
と私は言いました。

毎年、年の初めは3日に実家に行くことになっています。
去年は発熱のためドタキャンしてしまったので、今年は行かなければ・・・と思っていました。
弟たちも待っています。

息子はあきらめられないらしく、何度も何度も見に行こうと言います。
私は、主人に言いました。
「お父さんが一緒に見に行ってくれば?」
すると、主人は、
「見ちゃえば飼いたくなるよ。だから行かない。」
と言います。

私の頭の中は色々なことが駆け巡りました。
ハイジがいなくなってぽっかり穴が空いたようになっている私なので、新しく女の子が来てくれたなら気持ちも少しは変わるかもしれない。
それに現在の我が家の犬たちは、全部娘が連れてきた犬たちです。
息子の意思はまったくなく、息子はただ娘が連れてきた3匹を可愛がっていました。
なので、今回は息子の思いを聞き入れてやっても良いのではないか?
娘だって連れてくるときは、「面倒を見る」と言いつつ、結局は3匹とも私たちが面倒を見るような形になっています。

息子は言います。
「俺は仕事の関係もあるし、ちゃんと面倒を見られるわけじゃない。二人に面倒を見てもらうようになることは、十分わかっている。でも、飼いたいんだよ。もちろん、かかる費用は俺が全部出すから。」

結局、息子の粘りに負けて、私が息子と一緒にペットショップへ行くことになりました。
息子が言うほど可愛いかどうかは、正直言ってわかりませんでした。
でも、息子は、
「可愛いでしょう?美形だよね。こんなにきれいな顔立ちの犬は見たことない。」
としきりに言います。
私は、隣のゲージにいたミニチュアダックスのほうがよほど可愛いと思いましたが、主人が言ったように見に行った時点で、もうこのパピヨンは我が家の一員になっていました。

その日の夜、私は何故かハイジのことばかり思い出しました。
何故か、涙が止まりませんでした。

翌日、弟の家から帰るとすぐ、私たちは新しく来るパピヨンの準備を始めました。
生後間もない犬なので、当分ゲージ生活になります。
勘九郎は大丈夫だと思いますが、クマの反応がわかりません。
一気に近づけるわけにはいかないので、隔離する必要があります。
押入れを探しまくってゲージや子犬に関するグッズを探しました。
勘九郎が来たときに用意したサークルがあったはずなのですが、見当たりません。
引越しの時に捨ててしまったようです。
取り急ぎゲージを用意して、子犬を迎えに行きました。

前日から、名前をどうするかと主人と息子と3人で色々な候補を出していました。
私は、クマ、勘九郎なので、〔か行〕の名前が良いと思いました。
でも、息子はハイジにちなんで〔は行〕にしようと言います。
私が出す名前はすべて息子に却下されましたが唯一〔は行〕で一致した名前をつけることにしました。

『はな』です。




抱くとふわふわで、まるでハイジを抱いているみたいなんです。
小さくて軽いのもハイジみたい!

それから休みの間は息子と二人でサークルやおもちゃなど「はな」のグッズを買い歩く日々になりました。

パパの田舎にいる娘に「はな」の事をメールしようと思いました。
でも、息子は娘には黙っていて欲しいと言います。
田舎から帰ってきたときの娘の反応が楽しみだと言います。
娘は、田舎で私のブログを見ているかもしれないので、「はな」の事は書けませんでした。
案の定、前回の記事を読んだ娘から
「ブログを読んだんだけど、お兄ちゃんに何があったの?」
というメールが入ってきました。
危ない、危ない・・・。
「家に帰ってくればわかるよ」
とだけ、返事をしました。

そして、田舎から帰ってきた娘の反応は見事に私たちの想像通りでした。
リビングのドアを開けるなり目が点になり、固まっていました。
「はな」を見て、
「何?これ、どうしたの?」
そして・・・その後の喜びようも想像通りでした。
もちろん、まめもツブも大喜び。

今まで家にいてもほとんど顔を見せることのなかった息子でした。
毎日、家にいるのかいないのか?玄関の息子の靴を見て判断する日々でした。
いつ会社に行ったのか、いつ仕事から帰ってきたのか、わからない息子でした。

でも、「はな」が来てからは、息子は暇さえあれば、「はな」のいるリビングへやってきます。
仕事へ行くときも
「行ってくるね」
と声をかけてから出かけます。
帰ってくると真っ先に
「ただいま」
とはなに会いに来ます。

息子は、「はな」にずいぶん癒されているみたいです。
あんなに部屋にこもりっきりでゲームばかりやっていた息子が、こんな風に変わってくれたなら、「はな」が来たことは本当に良かったと思いました。
人間の女の子に目を向けてくれるのが理想ではあるけれど、息子がゲーム以外のものに目を向けるようになったんです。
それだけでも、「はな」が来たことの成果だと思いました。

息子に抱かれる「はな」





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