はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

本当は悲しいんです

2008年03月18日 | わたくしごと
昨日も記事にしましたが、先週の土曜日は、実家で新築祝いに来てくれて、みんなで楽しく過ごしました。
みんなで盛り上がって、本当に楽しかったのです。

でも、悲しいのです。
楽しい中に、悲しい出来事が一つありました。
そのたった一つの事が、私の中に暗くどっかりと居座っています。

宴会がそろそろ終わりかけた頃、弟が例によって息子に将来のことを話し始めました。
それは、弟たちと食事を共にする時の恒例行事のようなものです。
弟に酔いが回ってきた頃、必ずその話が出てきます。
定職を持っていないときは、
「お前、まだ就職しないのか?」
でしたが、定職を持つようになってからは、
「お前、いくつになったんだ?まだ結婚しないのか?」
という風に変わりました。
私が、同じ話を息子にしても、まともに取り合ってくれないので、弟が息子にそう言ってくれるのは、私としては、とてもありがたいのです。
弟は、
「お前、彼女がいるんだろう?」
すると、息子は、
「まぁ、いいじゃん。」
と、言葉をあいまいに濁して、話を摩り替えます。
それが、いつもの事でした。

先日もいつもと同じように弟が息子に結婚のことを話し始めました。
すると、息子は、きっぱりと
「オレは、一生結婚はしない!」
と言い切りました。
「何を言っているんだ!結婚はしなくちゃダメだ!オレは、お前に一番期待しているんだぞ!」
そう弟が言うと、
また
「オレは、結婚はしない!」
と言い切ります。
「だって、彼女がいるんだろう?」
と弟が言うと、
息子は、ここでもきっぱり
「いや」
と、一言。
それは、今までとは全然違う息子の態度でした。

私は内心やっぱり・・・と思いました。
2月28日の息子の誕生日、息子は一日中家にいました。
夜になっても出かける気配はありませんでした。
今までにないことです。
彼女の仕事が忙しいのかな?とも思いましたが、やっぱり変だと思いました。
今まで、お正月、クリスマス、バレンタイン、誕生日などの節目は、息子は家にいることはありませんでした。
しかも2月28日は、他の日と違い誕生日です。

そういえば、新居に引越ししたばかりの頃は、たまに出かけることはありましたが、最近はずっと家にいます。
ちょっと気になったので娘に聞いてみましたが
「彼女が忙しいんじゃないの?」
と娘は、言っていました。
でも、誕生日に会わないというのは、変だなと私は思っていました。

以前もあまり彼女の気配がないので、「彼女とはうまく行ってるの?」と聞いたことがありますが、そのときの返事は、
「今までと変わらないよ。」
とのことでした。
でも、今回ばかりは、そういう風に切り出すのもはばかれるような雰囲気を感じていました。

息子が彼女と付き合いだしてから、そろそろ8年近くになると思います。
『永過ぎた春』そのものだったのかもしれません。
息子に、あまり結婚の意志が感じられず、二人は、発展性のない間柄だなとは思っていました。
「子供でもできちゃえば、息子も結婚する気になるかもしれないな。」
と主人は言っていました。
彼女はどう思っているのか、聞いてみたいと思うことがたびたびありました。

最近は、”結婚は二人の問題だから、家も親も関係ない”と言いますが、それでも、結婚するとなると、親や親戚は嫌でもついてきます。
息子は、以前からどうしても彼女の両親と合わないらしく、彼女の両親のことはあまり良く言っていませんでした。
そんな訳で、息子と彼女の結婚は難しいだろうなと、私は思っていましたが、それでも、付き合いが長いので、何とかその辺をクリアしてゴールインしてくれるかもしれないと心のどこかで期待していました。
でも、やっぱりそれは、無理だったようです。
最初から問題を抱えているのがわかっていて、無理に結婚しても、後々のことを考えれば、結婚しなくて正解だったのかもしれませんが。

「どんな風に別れたんだろう?」
と娘が言いました。
「彼女に他に好きな人が現れたんじゃないの?」
と私は思いました。
でも、娘は、
「私はお兄ちゃんが、だんだん彼女のことが面倒くさくなってきたんだと思う。」
と言います。
「そう言われると、引越ししてから今まで、お兄ちゃんが落ち込んでいるような様子はなかったね。」
と二人で話しました。
単なる憶測です。
真偽のほどは、わかりません。

息子はあまり彼女のことは語りませんでした。
どこでどうして知り合ったのか全然わかりません。
息子は彼女を何度か家に連れてきたことがあるので、私は、そのときに挨拶をする程度でした。
髪が長く、明るくて社交的な美人でした。

彼女の成人式に着物姿で我が家に来たこと。
そのときに、私と娘でお祝いをあげると、涙を流して喜んでくれたこと。
二人で行ったディズニーランドやUSJのこと。
おみやげをもらったり、写真を見せてもらったりしました。
長い間には私にもそれなりに彼女の思い出があります。
そんなことが一つ一つ思い出されて悲しくなりました。

そのことを聞いた後、まめを寝かしつけるために外を歩きながら、何もわからないまめに言いました。
「おじちゃんを頼むね」。

私はこの年まで生きてきて、自分のことだけ考えれば、比較的満足の行く人生だったように思います。
家族に恵まれ、友達にも恵まれました。
海外旅行には行っていませんが、それは、人生の中でそれほど大きなことでもないと思っています。
仮に今すぐ、この世を去るようなことがあったとしても、それなりに素敵な人生だったなと思えます。
でも、ただ一つ心残りは息子のことです。
私たちがいなくなったあと、どうやって生活していくのだろうと。

その話があってから、娘には
「もしも、私たちがいなくなったら、お兄ちゃんを頼むね。一緒にここに住んでも良いし、ここを売って、どこか別の場所に移っても良いし。」
と、話しましたが、息子の将来のことを考えると、暗い気持ちになってくるのです。

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