はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

単身赴任を終えて

2008年12月12日 | 雑談
先日、ラジオで聞いた話を、思い出すままに書いてみます。

ある男性が40歳になった時、転勤の辞令が下りました。
自分の持ち家はあるし、子供の学校の事もあるしで、いろいろ考えた末、家族を置いて単身赴任をすることにしました。
寒い冬は、狭い部屋にだるまストーブ1つを置いて、慣れない自炊をしました。
でも、愛する家族のためを思えば、がんばれました。
そんな生活が5年ほど続きました。

そして、5年後、やっと家に帰ることができました。
初めて我が家に帰った日、玄関に入るとポメラニアンの愛犬チロが大喜びで飛んできました。
奥さんも娘さんも玄関まで出迎えてくれました。
「お父さん、長い間ご苦労さま。お風呂がわいてますよ。」
と、奥さんのうれしい言葉。
お風呂に入る前から心はホカホカ。
早速お風呂に入ると、浴室の中には高そうなシャンプーが1つ。
どうやら、娘さん専用のシャンプーのようです。
「おぉ、娘もこんなシャンプーを使う年頃になったんだなぁ。」
と娘さんの成長をかみしめながら、その高そうなシャンプーを思いっきり出して髪を洗ってみました。
良い香りです。
髪もさらさらになったような気がしました。
ゆったり湯船につかりながら、
「風呂からあがれば、食事が待っているんだろうな」
と家族と生活する幸せにひたりました。

お風呂から出て居間に行くと、テーブルの上には、思った通り食事の支度がしてありました。
テーブルに目をやり、順番に目に入ってきたものは・・・
奥さんのお茶碗、娘さんのお箸、そして、自分の席に目を移すと・・・
そこには、
な、なんと愛犬チロが座っているではありませんか。
「おい、そこはオレの席だ!」
そう言って、チロをどかそうとすると、チロはウーッと唸りながら牙を思いっきり剥いてきます。
さっき玄関で大歓迎してくれた同じ犬とはとても思えません。
チロはデーンと座ったままで、一向に移動する気配はありません。
すると、追い討ちをかけるような娘さんの一言
「お父さん、そこはチロの席だから」。

ソフトバンクのCMじゃあるまいし、我が家はいつから犬がお父さんになったんだ?
実際、いつの間にか、この家のお父さんはポメラニアンのチロになってしまっていたようです。

そんな話でした。
思わず笑ってしまいました。






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