はーちゃんの気晴らし日記

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車の運転

2019年07月17日 | 出来事

私は30歳台の頃自動車販売会社に勤めていたのですが、そこで知り合った人で、今でもお付き合いをしている人がいます。彼女は、私より10歳年上なので、来年80歳になります。それでも、ご主人が会社を経営しているので、その手伝いもあり、今でも現役で仕事をしていて、毎日車に乗って通勤しています。

少し前にその彼女から電話があり、ご主人が軽い認知症と診断されたと言っていました。ご主人は、彼女より5歳年下なのですが、最近、会社で何度も同じことを聞き返し、言動を忘れたりすることが多くなったので、病院で受診したところ、軽い認知症と言われたとショックを受けていました。まだ初期なので、薬で進行を止めることができるということでした。でも、彼女の話では、少しずつ認知症が進んでいて、びっくりするような言動があると言います。それでご主人は、秋までには会社を引退すると言っているということでした。彼女のご主人も車通勤です。そんな話を聞いて私は心配になり、「車の運転は大丈夫なの?」と聞くと、まだ初期だし、いつもの道を走るなら大丈夫でしょう。ただし、必ず奥さんも一緒に車に乗るようにという条件が付いたそうです。

そんな話をしてからしばらく経ってからの事です。彼女が突然、私の家にやってきました。病院へ行った帰りに寄ったと言います。そして、「車を買い替えたの」と言います。そういえば、以前の車は、彼女にしては、ずいぶん長い間乗っていた感じだったので、そろそろ買い替え時だったのかな?と思いました。すると、「この間、事故をやっちゃって、それで、車を買い替えたのよ。」と言います。

聞けば、あるお店で車を止めるためにバックした時、ブレーキとアクセルを踏み違えて、車は修復不可能なくらいに壊れてしまったということでした。誰も怪我をすることはなく、自分自身にも特に影響がなかったことが幸いだったようです。

詳しく聞くと、お店の駐車場でバックをしていた時、障害物があって、なかなか車が動かず、そこで強めにアクセルを踏んだところ、思った以上に車が動き出し、慌ててブレーキを踏んだつもりが、アクセルを踏んでしまい、車止めを飛び越して後ろにあったフェンスにぶつかったと言います。

彼女はとっさにサイドブレーキをかけたと言います。私は、思わず「それはすごい!偉かったねぇ」と言いました。あの年齢で、そんな思いがけない緊急時にとっさにサイドブレーキを引くことができたなんて、すごいなと思いました。彼女は、その瞬間、車がお店に突っ込んでしまったかと思ったそうです。そして、「また高齢者の事故」というニュースになってしまうかもしれないとも思ったそうです。でも、お店との間にフェンスがあったので、そこにぶつかっただけで済んだそうです。車が止まった時は、体中が震えて、何もできなかったと言っていました。そうだろうなと思いました。ご主人の車の運転の事ばかり心配していた彼女ですが自分がそんな事故を起こしてしまって、ショックを受けていました。今は小さな車に買い替え、安全機能付きの車にしたと言っていました。

車が修理不能なくらい壊れてしまったのは大きな事故ではありますが、特に怪我人が出たというわけではなく、その程度で済んで良かったんだろうと思いました。私なら、そんな事故を起こしたら、もう運転は止めようと思うかもしれないなと思います。

私は今のところ、ブレーキとアクセルを踏み違えたことも踏み違えそうになったこともありませんが、これから何があるかわからないなと思っています。

「運転に自信がない人は、運転してはいけない」とテレビなどで、よく言われます。そう言われますが、私は免許を取った時から、自信をもって運転したことはありません。なので、そう聞くと、複雑な心境になります。運転免許の返納も考えなければならない年齢かなとも思いますが、今後も遠出をするつもりはないし、家の周辺の買い物程度なので、もう少し運転しようかなと思っています。

十分気を付けながら。


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