不審なハガキ

昨日、私宛に不審なハガキが届きました。

ハガキの通信面一面に黒い情報保護シールが貼られていました。
どこから来たんだろう？と思い、ハガキの裏表をひっくり返して確かめましたが、差出人の名前がありません。
差出人の名前がないのは、おかしい。
「詐欺かな？」
と、思いました。

情報保護シールをはがしてみたら、ハガキ一面に文章が印刷してありました。
見ると、
「総合消費料金未納分訴訟最終通知書」
と、書かれています。

何かの支払いを未納にした覚えはないので、全く心当たりはありません。
やっぱり、詐欺だと思いました。
読み進んでいくと、
総合消費料金の未納のため、運営会社から訴状が提出されたので、最終期日までに連絡がない場合は、裁判所から呼び出し状が来て、出廷しなければならない。
裁判を欠席すると、相手側の言い分が通って、あなたの財産が差し押さえられる。
裁判取り下げの相談は、下記の窓口へ
と書かれていて、
民事訴訟管理センター
消費者相談窓口という名称が書かれていて、そこの住所と電話番号が書かれていました。

しかも取り下げ最終期日なるものが、ハガキの到着からたったの三日しかない。
裁判、云々というものの通知が、たったの三日の期限しかないなんてあり得ません。

でも、そこが狙いなんでしょうね。
期日がないから、受け取った人は驚いて、そこに書かれている相談窓口に電話してしまうんだと思います。

電話の受付時間が９時から１８時までで（日曜・祝日は除く）と書かれていましたが、詐欺も日曜と祝日はお休みするんだなぁと思いました。

これは、間違いなく振り込め詐欺的なものだと思いましたが、わかっていても、「訴訟」とか「裁判所から呼び出し」とか「出廷」「財産の差し押さえ」などという文字を読んでいるだけで、ドキドキしました。
こういう言葉は、日常生活の中では見慣れない文字だし、縁のない言葉なので、受け取った者の心情を揺るがせるには十分なんだろうと思いました。

それにしても、「総合消費料金」とは、いったい何なんだろうと思い、ネットで検索してみました。
すると、出てくるわ、出てくるわ・・・
そういう内容のハガキは架空請求の詐欺なので、引っかからないようにという記事がたくさんありました。
中には消費者相談窓口と書かれている電話番号に電話してしまって、３０万とか５０万円を取られてしまったという話も書かれていました。
やっぱりなぁ。

私がネット詐欺にひっかかったのが、３年前。
それから、ずいぶん変な電話が多くて参った時期もありましたが、登録している電話以外は鳴らないように設定してからは、不快な思いをすることはなくなりました。
たぶん、いつ電話しても留守になっているのであきらめたのか、最近は、ほとんどそういう電話もなくなっていましたが、今度は、こんな詐欺ハガキです。

手を変え品を変え、詐欺はなくならないものです。