はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

ハスキー犬のあいちゃん

2005年04月14日 | 雑談
昨日、十数匹のブランド犬が放置されていたというお話がありました。
それで、思い出した事があります。
こんな飼い主もいて、こんな境遇の犬もいたというお話です。
確か、3年くらい前のことだったと思います。

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あいちゃんは12歳になるハスキー犬です。
あいちゃんの飼い主はお金持ち。
たくさん家を持っています。
その中の1軒にあいちゃんはたった1人で暮らしていました。
飼い主はたまに訪れると、あいちゃんにたくさんのフードと水を置いて帰って行ってしまいます。
そして、次はいつ、あいちゃんに会いに来てくれるかわかりません。
あいちゃんは、いつもひとりぽっちで、広い大きな家にいました。

年齢を重ねてきたあいちゃんは、いつしか身体に変調をきたしてきました。
そして、うんちやおしっこを垂れ流すようになってしまいました。
衰弱のために自由に身動きがとれなくなったあいちゃんは、排泄物の上に座ったり、眠ったりするようになりました。
そして体中に汚物がついたままになりました。
それでも、たまに訪れる飼い主はあいちゃんを洗ってはくれませんでした。
あいちゃんの身体はこびりついた排泄物のために、皮膚が腐ってきました。
そして、とうとうそこにウジが湧くようになってしまったのです。

その時になって飼い主はやっと、あいちゃんを病院へ連れてきました。
でも、もう、遅かったのです。
あいちゃんは病院で息を引き取りました。

「あいちゃん、病院で死んで良かったね。
家で死んでいたら、そのままいつまでも放っておかれていただろうね。」
と、病院のスタッフは思いました。

あいちゃんの死を知って、飼い主は泣いていたそうです。

泣いていた?
今更、泣くって何だ?

犬はもともと群れの中で生きる動物。
いくらたくさん家を持っていると言っても、留守番にたった一匹だけで置いておく神経が理解できない。
犬は、餌と水だけやっていれば良いという生き物ではない。

飼い主は犬を選べるけれど、犬は飼い主を選べない。

こんな不幸な一生を終えた犬がいたという話にしばらく私は落ち込みました。


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