無念の死

松田直樹選手が亡くなりました。
お昼過ぎ、娘が泣きながら電話してきました。
テレビの速報で流れたそうです。

急性心筋梗塞で倒れたのが二日前、心肺停止状態になりながらも、これだけの期間がんばれたのは、やはり松田選手の「生きたい！」という強い思いがあったからだろうと私は思います。
もしも、蘇ることができれば、日常生活に不自由が生じたとしても、何らかの形でサッカーに携わることができるだろうと思っていました。
彼には、それだけの強い意志があるはずです。
なので、何とか生きて欲しかった。

ミスターマリノス。
松田選手が松本山雅ＦＣへ行った後も、マリノスのサポーターにとって松田選手は、ミスターマリノスでした。
彼は、永遠にミスターマリノスです。
彼自身も『生涯マリノス』と言っていました。
先週土曜日の横浜マリノス対大宮アルディージャ戦にも日産スタジアムに顔を出していたそうです。
つい５日前のことです。

無念だったろうと思います。
「サッカーが好き！サッカーがしたい！サッカーをやらせてくれ！お金じゃないんだ！」
と山雅への道を選択した松田選手。
山雅で精一杯プレーして、山雅をＪ２に昇格させるという使命を全うしたかったと思います。
若すぎる死です。
早すぎる死です。

私がかつて書いた松田選手に関する記事が二つあります。


『最後のホームゲーム』
これは、２００８年の記事です。
この記事では、松田選手のサインボールをゲットしたことを書きました。

『マリノス、今季最終戦』

これは、昨年の暮れに書いた記事です。
あの時が、私が最後に見た松田選手の姿です。
自分のスパイクを脱いで、サポーター席に投げていた姿が眼に浮かびます。

ご冥福をお祈りします。

ですが・・・
さぞかし、無念だったろうと。
心が痛みます。