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手前左側 勘九郎
休日は、3匹揃って散歩をする。
普段は、ハイジはお留守番。
ハイジは、寄り道が多いのと足の具合が良くないため、クマと勘九郎と同じ速度で歩けない。
そのため、一人で歩調の違う3匹散歩させるのは、かなり大変なことになる。
だから、3匹揃っての散歩は、家族で出かけられる休日の行事になる。
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いつもクマと勘九郎が先頭で、ハイジはずっと遅れながら、ガニ股でノコノコ歩く。
パテラのせいなのかもしれないけれど、ハイジはプードル独特の気取った歩きとは全然違い、ドテッ、ドテッとお下品に歩く。
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クマは、ハイジが自分より先に歩く事は絶対に許さない。
途中、クマが立ち止まっている間にハイジが先に歩く事になると、ハアハア言いながら自分が先頭に立とうとする。
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舗装された道が終わり、ジャリ道に入ると、ハイジは抱っこかばんに入る。
ジャリ道はあまり足のために良くないように思い、かばんに入れている。
ハイジは、かばんの中でじっと私を見つめたり、途中の景色を眺めたりしながら、家まで帰る。
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このかばんは、ハイジが大好きな場所で、家に帰っても、自分からは降りようとしない。
入れておけば、いつまでもじっと入っている。
途中ですれ違う人から、みな同じように
「人間の赤ちゃんかと思ったら、犬だったんですね。」
と言われる。
実際、私にとってハイジは、自分の子供のようなものだ。
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