カギの行方

私の朝のウォーキングの時、私と主人はほぼ前後して家を出ます。
主人は、勘九郎とはなの散歩です。
その時に、主人は家のカギだけを持って行くので、私は車のカギに家の鍵がついているものを持って行きます。
なんとなく暗黙の了解のように、そんな風に決まってしまっています。

ところが、昨日は、家を出ようとしたとき、いつも私が持つカギがありません。
私の家は、玄関にカギを入れる籠を置いていて、その中にそれぞれがカギを入れるようにしています。
息子も車のカギに家のカギを一緒につけていて、その籠の中に入れています。
その息子のカギはあります。でも、いつも私が持って行く、車と家の鍵がついたものが見当たりません。

主人は、よく車で出かけた後、車と家の鍵がついたものを服のポケットに入れたままにしていたり、玄関に置かずにリビングに持ってきてしまったりするので、たぶん、また前日着た服の上着に入れっぱなしにしているんだろうと思い、家のカギを掛けずにウォーキングに出ました。
私が、ウォーキングを終えて家に帰ると、玄関のかぎが閉まっていて、家に入れませんでした。
私が出かけている間に主人が散歩から帰って来て、カギを閉めてしまったようです。
チャイムを鳴らしてカギを開けてもらいましたが、主人は
「あれ？カギを持っていなかったの？玄関にカギがなかったから、カギをかけ忘れたんだと思った」
と言います。
私は、カギがなかったため、何も持たずにウォーキングへ行ったという話をしました。

主人は、「ええっ？」と言って、前日着ていた上着のポケットを探していました。
でも、カギはありません。
それから、二人でカギ探しが始まりました。
前日は主人が車を運転したので、主人が車のカギを閉め、玄関のカギを開けたのも主人でした。
車のキーと一緒についているカギで玄関を開けたので、カギは間違いなく家の中にあるはずです。

私はリビングのあちこちを探しました。
炬燵の布団も全部上げ、ソファの間やクッションの下など、思いつくところはすべて見ました。
でも、見つかりません。

主人に、
「よく、靴の中に落ちていることがあるから、靴を見てみたら？」
と言うと、全部見たと言います。
それでは、どこだろう？
「あのカギがなかったら、困るなぁ」
と主人は言います。
それはそうです。
車のスペアキーも家のキーも他にないわけではないけれど、いつも使っているメインのキーがないのは困ります。

そのうち主人は探すのをあきらめたようで、自分のことを始めました。
私も仕方がないので、探すのを止めて、お隣の家に回覧板を届けに行きました。
その時にふと思い当たりました。
朝、玄関に出ていた靴をいくつか片付けたのですが、その中に私の雨の日ブーツがありました。
先日、勘九郎とはなの散歩のときに雨が降っていたので、ブーツを履いて散歩に行ったのですが、それがずっと玄関に出たままになっていたので、朝、それを下駄箱に片付けたのを思い出しました。

下駄箱の中のブーツの中を覗いてみたところ、カギなんて見当たりません。
でも、とりあえず、ブーツをさかさまにしてみました。
すると、チャリンとカギが落ちてきました。
やっぱり、カギはブーツの中に落ちていました。

家族全員、外出から帰って、最初にカギを玄関にあるカゴに入れるのですが、カゴに入れたつもりで落としてしまっていることがあります。
良かった、良かった。