はーちゃんの気晴らし日記

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何故計画出産なのか?

2009年03月04日 | 雑談
娘が計画出産という方法を取らざるを得ないことには理由があります。
当然、赤ちゃんは自然に生まれてくるべきものです。
本来なら、お腹の中で、赤ちゃんがそろそろ出ようかな、という時に自然に出てくるのがベターです。
でも、何故それを敢えてしないのか、いや、できないのかということを書きたいと思います。

一番の原因は産婦人科医の不足です。

娘の病院は『無痛分娩』を推奨しています。
無痛と言っても、まったく痛みがないわけではなく、陣痛はあります。
病院によっては、まったく痛みのない無痛分娩と言うものもあるらしいのですが、娘がお産をした病院は、痛みを10分の1くらいに抑えるというものです。
無痛分娩で産むと、分娩の時間が約1/2から1/3に短くなり、 『自然分娩』に比べて安全性が高くなります。
そして、産後の疲労感が無く、回復が驚くほど早いのも特徴です。
もちろん母体にも赤ちゃんにも何も問題はないということです。

【これまでは、お産は痛いもの、分娩の痛みに耐えることで母になる資格がある、むしろそれが美徳とされてきました。
でも、妊婦さんにとって分娩時の痛みは大変な苦痛であり、ストレスであることは間違いのない事実です。
出産や陣痛に対して不安感を抱く妊婦さんの中には、ときにはパニックに陥って過換気状態になったり、ご自分を見失ってしまう方もいらっしゃいます。
痛みのストレスから発生する異常なホルモンの分泌により、子宮胎盤循環を低下させ、胎児仮死や難産を招くこともあるのです。
こんな場合にはとても“自然分娩は素晴らしい”とは言えません。 
無痛分娩は、痛みをコントロールすることによってお産の質を高めることができます。
まさにお母さんと赤ちゃんにやさしい分娩法と言えるでしょう。】


これが娘の産院で無痛分娩を推奨する理由です。
なので、この産院での無痛分娩を希望して、北海道や九州からもお産をしに来る人もいるそうです。

ただし、この無痛分娩をするためには医師の数が必要です。
産婦人科の医師、麻酔の医師など。
そして、お産は一日に数件あります。
なので、医師の数が必要になります。
そのために計画出産をして、産む日を決め、医師の数を確保するわけです。

もちろん、この産院でも自然分娩を選択することは、できます。
麻酔を使うなどするため金額的には無痛分娩の方が自然分娩より7万円ほど高額になります。
でも、自然分娩だといつお産になるかわかりません。
診療時間外になるかもしれません。
休日になるかもしれません。
深夜になるかもしれません。
そうなると時間外料金、休日料金、深夜料金がかかります。
そうなった場合、無痛分娩と同じ料金を支払うことにならないとも限りません。
なので、娘の産院でのお産の人は80%が無痛分娩を選びます。

医師の数が充分足りていれば、全員が自然に陣痛が来るまで待って、無痛で産めるわけです。
まだ兆候もないのに薬で陣痛を起こし、破水させ・・・なんて本当はしない方が良いに決まってます。
でも、医師不足のためにそうせざるを得ないわけです。

今は医師が不足している時代。
特に産婦人科の医師が不足しているようです。
私が息子を産んだ市立病院も医師不足のため産婦人科はなくなってしまいました。
このニュースは、先日、聞いたばかりです。
話は反れますが、義母が入院していた大きな循環器専門の病院も医師不足のため廃院になりました。
私の近辺では設備が整い、安心して手術入院ができる病院として有名だったのに、医師不足のため、一人の医師に多くの負担がかかるようになり、医師が次々と退職して行き、病院経営が続かなくなって廃院になりました。

いまや出産費用もバカになりません。
娘のお産の費用はぶっちゃけ65万円です。
国民健康保険からの出産一時金が38万円。
全然追いつきません。
しかも、お産までの間に2回に分けて30万、30万と60万払い、退院時に残りを支払います。
一時金が下りるのは、産後なので、産むまでに最低60万円を用意しておかなければならないのです。
お産の費用は、まめが生まれた3年前は55万。
たった3年で10万も上がりました。
でも、まめのお産の時は分納なんてことはありませんでした。
何故、分納になったかというと、これだけお産の費用が高くなると、支払いができずに赤ちゃんを産むとすぐに夜逃げ同様に病院から逃げてしまう人がいるらしいのです。
そのせいか、今は面会も厳しくなりました。
2人以上はダメ。
時間も以前は午前中から夜8時までだったのに、今は午後3時から7時までです。
しかも、面会時は病院のインターフォンで理由を告げてドアの鍵を開けてもらってから院内に入ります。
かなり厳重な警備体制です。
もちろん理由は夜逃げだけではないと思いますが、ちょっとそんなことも考えてしまいました。

私のブログの訪問先のrakugakiさんは去年お子さんを出産され、今は育児に専念されていますが、春から以前の職場に復帰する予定でいました。
ところが、お子さんを見てくれる保育園がないらしいのです。
今、ラクガキさんは途方にくれている状態です。

少子化対策と言いますが、こんな悪条件ばかりでは子供を産まない人が増えても当然だと思いました。





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