はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

私の恋ばな・第二弾

2007年01月26日 | 回顧録
以前にも書きましたが、私は、中学・高校と女子ばかりの中で生活していました。
男性に免疫のなかった私も、学生生活を数ヶ月経た頃は、だんだん図々しくなり、あちこちの男性に目を向けるようになりました。
すると、身近な男性がそれぞれ魅力的に感じられ、私は周りの男性達から「恋多き女」と言われるようになってしまいました。

その中の一人のことです。
彼は、多分学年は同じだったと思いますが、学部もサークルも違いました。
私のサークルの人と仲が良くて、よく一緒にいるのを見かけました。
男女を問わず、周りの人たちは、彼のことを「可愛い」という言い方をしていました。
でも、見た目とは違い、彼はかなり活動的な人で、学内でも目立った存在でした。
私は、憧れながら、ただ遠くで見ていただけでした。

でも、一度だけ友達と話をしているところに彼が来て、いきなり私の隣に座り、話かけられたことがありました。
私はただドキドキして、何を話したのかほとんど覚えていません。
一瞬の出来事だったように思います。

秋の日の陽だまりの中で、日差しを浴びた彼がキラキラと輝いて見えたのが今でも印象に残っています。
その日のことは、しばらく私の心の中を暖くしてくれました。
その後、もう一度私の気持ちをワクワクさせるような出来事があったのですが、若き日の淡い思い出です。

卒業後、彼は家業を継ぐため、実家に帰ったというのを風の便りに聞きました。

それから6年くらい経った頃、私は、友達の結婚式に招待されました。
その時は、すでに私は主人と結婚し、息子が生まれていました。
式と披露宴の後、二次会に誘われた私は、その席で久しぶりにその憧れの彼と偶然にも隣同士に座りました。

でも、教えられなければ本人とはわからないくらい彼は変貌していて、隣に座っているのがその彼だとは思いませんでした。
あんなに素敵な人だったのが、見分けがつかないくらいおっさんになっていたのです(笑)
もちろん、彼もすでに結婚して家庭を持っていました。

そこで、驚くべきことを聞きました。
私が彼に憧れていた頃、彼も私に好意を持っていてくれたとのこと。
彼の友達の暴露で私はひぇ~でした。
「えぇっ?私も、イイナと思ってたの・・・」
と言うと
「なんだ、お前ら、両想いだったのか」
と友達に言われました。

私たちは、お互いに顔を見合わせて笑い合いましたが、ただそれだけで以前と同じようにあまり話もできずに、そのまま別れました。

あの時、お互いの気持ちを知っていたら、私の人生も変わっていたのかもしれないと思いました。

そして、先日その彼が少し前に亡くなったということを聞きました。
しかも、変死。
組合の対立が激化していて、その真っ只中にいた彼が、ある日、お風呂の中で死んでいたそうです。

当時の状況から不審死ということで、警察も入っていろいろ調べたようですが、結局、真相はわからず仕舞いになっているとのことでした。
初めて聞くそんな話に複雑な思いでした。
今更、彼に対して特に感情はありませんが、そんな死に方をしたなんて、ショックでした。

そして結論はというと、やっぱり主人と結婚して良かったなってことかな?


最新の画像もっと見る