娘の保育園時代のことです。
我が家は娘が2歳になってすぐに今の場所に引っ越してきました。
事情があってやむを得ず都落ちをしてきたので、専業主婦だった私は働き口を探すことにしました。
今でもそうだと思いますが、当時も保育園に入るのは大変なことでした。
働いていなければ入れない。
でも、子供を預けなければ働けない。
堂々巡りです。
そんなことで、私は何度も役所に足を運び交渉しましたが、現在働いているなら良いけれど、これから働きたいという主婦の子供を市の保育園に入れるのは、とても難しい事でした。
でも、私はラッキーなことに家を購入した不動産屋さんのおかげで、首尾よく子供を保育園に入れることができました。
息子はそれまで幼稚園に入っていたのですが、保育園にすんなり慣れてくれました。
途中から入ったのに、入った途端に他の子供達が息子の後を付いてくるような感じになり、頼もしさを感じたものです。
娘が保育園に入ったのは2歳になってすぐの時です。
季節は夏だったと思います。
市の保育園は0歳児から3歳児までの子供が同じクラスで過ごします。
当時娘のクラスには3歳児が4~5人、2歳児が娘を含めて3人くらい、1歳児が2人くらいのこじんまりしたクラスでした。
入園した当初から娘はあまり保育園は好きでなかったようです。
毎朝、行きたくないとぐずりました。
それでもだましだまし保育園に通わせ、夏に入園した娘は徐々に保育園にも馴れ、何とか元気で保育園に通うようになりました。
ところが秋が訪れた頃、突然保育園に行くのを嫌がるようになりました。
毎朝、泣いて嫌がります。
でも、私は仕事があるので、泣いている娘を無理やり保育園に連れ行きました。
ある時、先生が私にこう言いました。
「娘さんは、まだお箸が使えないんですか?」
と、さも娘がお箸が持てないのが変だというような言い方でした。
私はびっくりでした。
「えっ?もう、みんなお箸が使えるんですか?」
と言うと、先生は
「使えますよ。娘さんはちょっと遅すぎるんじゃないですか?」
と言われました。
そう言われて、娘にお箸を持たせようとしましたが、娘はまだお箸が使えるような状態ではありませんでした。
それから、ひと月以上経ちましたが、相変わらず娘はお箸が使えませんでした。
そして、相変わらず保育園を嫌がりました。
その頃の娘はよく熱を出し、お休みすることも多く、登園しても先生に投薬をお願いすることが多くなりました。
何度目かに熱を出したとき、先生が私に非難するような目を向けました。
「そんなに風邪ばかり引かせて、どういう健康管理をしているんですか?」
と言われました。
「医師に相談したところ、保育園に入って環境も変わって体調を崩しやすくなっているんでしょう。3歳くらいになれば丈夫になりますよ。」
と言われました。
それで、保育園の先生にも
「医者から3歳くらいになれば、丈夫になるでしょうと言われました」
と言うと、先生は、
「3歳になれば・・・って、もう3歳でしょう?」
と言うんです。
「いいえ、娘はまだ2歳になったばかりです。」
と言うと、先生は絶句でした。
どうやら、娘の年齢を間違えていたらしい。
「娘さんが他の3歳の子と全く変わらないので、てっきり3歳だと思い込んでしまいました。申し訳ありません。」
と頭を下げました。
その日、私が保育園に娘を迎えに行くと、園長先生が私のところにやってきて、平謝りに謝りました。
「申し訳ありません。年齢を間違えていました。娘さんがあまりにしっかりしているので、てっきり3歳だと思い込んでいました。」
と、担任の先生と同じような事を言いました。
それで、私は、お箸の事が頭に浮かびました。
「他の子はみんなお箸が使えると言われましたが、娘と同じ年の子も使えるんですか?」
と言うと、
「いえいえ、そんなことはないんです。2歳児は、まだ誰もお箸は使っていません。申し訳ありません。本当に申し訳ありません。」
と。
娘は先生達からお箸の事で色々嫌味を言われていたようです。
娘は私に何も言いませんでしたが、子供心に辛かったんだろうと思います。
まだ2歳だし、言いたくても言えなかったんだと思います。
それで、登園拒否をしていたようです。
そのことがきっかけで、先生の娘を見る目も変わり、私に対する態度も変わりました。
私は、食事の時間になると先生からお箸が使えないことで嫌味を言われていたのかと思うと、娘がかわいそうでたまりませんでした。
いくら謝られても、娘の傷ついた心は簡単には消せないと思いました。
娘がまだ2歳の頃のことなので、記憶に残ってはいないと思うのですが。
何となくそんなことを思い出しました。
これは、30年近く前の保育園の話なので、今は、そんなことはないと思います。
あってはならないと思います。
ちなみにネットで調べてみたら、お箸を使うようになったという年齢が一番多いのは、2歳から2歳半のようです。
今は、ずいぶん早いんだなぁと思いました。
そんな年齢でも、きちんと正しいお箸の持ち方ができる子も多いようです。
でも、4歳になってもまだお箸を持ったことがないという子供もいるようです。
要はいつから?という年齢の基準ではなく、その子供がお箸を持つようになった時に、正しい持ち方ができるようにれば、それで良いように思います。
我が家のまめは、エジソンのお箸で上手にお箸が使えるようになりました。
ツブは3歳ですが、未だにお箸を持つような気配はありません。
我が家は娘が2歳になってすぐに今の場所に引っ越してきました。
事情があってやむを得ず都落ちをしてきたので、専業主婦だった私は働き口を探すことにしました。
今でもそうだと思いますが、当時も保育園に入るのは大変なことでした。
働いていなければ入れない。
でも、子供を預けなければ働けない。
堂々巡りです。
そんなことで、私は何度も役所に足を運び交渉しましたが、現在働いているなら良いけれど、これから働きたいという主婦の子供を市の保育園に入れるのは、とても難しい事でした。
でも、私はラッキーなことに家を購入した不動産屋さんのおかげで、首尾よく子供を保育園に入れることができました。
息子はそれまで幼稚園に入っていたのですが、保育園にすんなり慣れてくれました。
途中から入ったのに、入った途端に他の子供達が息子の後を付いてくるような感じになり、頼もしさを感じたものです。
娘が保育園に入ったのは2歳になってすぐの時です。
季節は夏だったと思います。
市の保育園は0歳児から3歳児までの子供が同じクラスで過ごします。
当時娘のクラスには3歳児が4~5人、2歳児が娘を含めて3人くらい、1歳児が2人くらいのこじんまりしたクラスでした。
入園した当初から娘はあまり保育園は好きでなかったようです。
毎朝、行きたくないとぐずりました。
それでもだましだまし保育園に通わせ、夏に入園した娘は徐々に保育園にも馴れ、何とか元気で保育園に通うようになりました。
ところが秋が訪れた頃、突然保育園に行くのを嫌がるようになりました。
毎朝、泣いて嫌がります。
でも、私は仕事があるので、泣いている娘を無理やり保育園に連れ行きました。
ある時、先生が私にこう言いました。
「娘さんは、まだお箸が使えないんですか?」
と、さも娘がお箸が持てないのが変だというような言い方でした。
私はびっくりでした。
「えっ?もう、みんなお箸が使えるんですか?」
と言うと、先生は
「使えますよ。娘さんはちょっと遅すぎるんじゃないですか?」
と言われました。
そう言われて、娘にお箸を持たせようとしましたが、娘はまだお箸が使えるような状態ではありませんでした。
それから、ひと月以上経ちましたが、相変わらず娘はお箸が使えませんでした。
そして、相変わらず保育園を嫌がりました。
その頃の娘はよく熱を出し、お休みすることも多く、登園しても先生に投薬をお願いすることが多くなりました。
何度目かに熱を出したとき、先生が私に非難するような目を向けました。
「そんなに風邪ばかり引かせて、どういう健康管理をしているんですか?」
と言われました。
「医師に相談したところ、保育園に入って環境も変わって体調を崩しやすくなっているんでしょう。3歳くらいになれば丈夫になりますよ。」
と言われました。
それで、保育園の先生にも
「医者から3歳くらいになれば、丈夫になるでしょうと言われました」
と言うと、先生は、
「3歳になれば・・・って、もう3歳でしょう?」
と言うんです。
「いいえ、娘はまだ2歳になったばかりです。」
と言うと、先生は絶句でした。
どうやら、娘の年齢を間違えていたらしい。
「娘さんが他の3歳の子と全く変わらないので、てっきり3歳だと思い込んでしまいました。申し訳ありません。」
と頭を下げました。
その日、私が保育園に娘を迎えに行くと、園長先生が私のところにやってきて、平謝りに謝りました。
「申し訳ありません。年齢を間違えていました。娘さんがあまりにしっかりしているので、てっきり3歳だと思い込んでいました。」
と、担任の先生と同じような事を言いました。
それで、私は、お箸の事が頭に浮かびました。
「他の子はみんなお箸が使えると言われましたが、娘と同じ年の子も使えるんですか?」
と言うと、
「いえいえ、そんなことはないんです。2歳児は、まだ誰もお箸は使っていません。申し訳ありません。本当に申し訳ありません。」
と。
娘は先生達からお箸の事で色々嫌味を言われていたようです。
娘は私に何も言いませんでしたが、子供心に辛かったんだろうと思います。
まだ2歳だし、言いたくても言えなかったんだと思います。
それで、登園拒否をしていたようです。
そのことがきっかけで、先生の娘を見る目も変わり、私に対する態度も変わりました。
私は、食事の時間になると先生からお箸が使えないことで嫌味を言われていたのかと思うと、娘がかわいそうでたまりませんでした。
いくら謝られても、娘の傷ついた心は簡単には消せないと思いました。
娘がまだ2歳の頃のことなので、記憶に残ってはいないと思うのですが。
何となくそんなことを思い出しました。
これは、30年近く前の保育園の話なので、今は、そんなことはないと思います。
あってはならないと思います。
ちなみにネットで調べてみたら、お箸を使うようになったという年齢が一番多いのは、2歳から2歳半のようです。
今は、ずいぶん早いんだなぁと思いました。
そんな年齢でも、きちんと正しいお箸の持ち方ができる子も多いようです。
でも、4歳になってもまだお箸を持ったことがないという子供もいるようです。
要はいつから?という年齢の基準ではなく、その子供がお箸を持つようになった時に、正しい持ち方ができるようにれば、それで良いように思います。
我が家のまめは、エジソンのお箸で上手にお箸が使えるようになりました。
ツブは3歳ですが、未だにお箸を持つような気配はありません。