昨夜の食事は、鶏だんご鍋でした。
主人と二人だけの食事なので、それぞれの量は少なく、食事の支度が簡単で済みます。
野菜やきのこ類を切って鶏肉を入れ、後はだんご用のひき肉をスプーンですくって少しずつ鍋に入れ、卓上コンロに鍋を乗せて、煮えるのを待っていました。
すると、突然、リーーンという非常ベルのような音がし始めました。
ちょうどその時見ていたテレビドラマが消防署の場面だったので、テレビからその音がしていると思いました。
でも、場面が変わっても音は鳴りやみません。
「何?この音。何だろう?どこから鳴っているのかな?」
と私が言うと、主人は、
「えっ?なんの音?どういう音?」
と言います。
「リーンというかキーンというか、そういう音、聞こえない?」
と聞くと、主人は、
「そんな音は聞こえない」
と言います。
ええっ?この音が聞こえない?
それじゃ、聞こえているのは私だけ?
私の体調がおかしくなったのかな?
と思い、一旦座り込みました。
非常ベルのような音のせいでだんだん自分自身もおかしくなりそうでした。
リーンリーンと鳴り続ける音のせいで、イライラもし、頭が痛くなりそうでした。
かなり不快な音でした。
どうしてもその音が鳴りやまないので、私は立ったり座ったり部屋の中をウロウロしました。
でも、その音が聞こえていない主人は涼しい顔をして座っています。
こんな音が自分だけにしか聞こえないとしたら、私は相当体調が悪いと思いました。
このまま倒れてしまうかもしれないと思い、食事どころではなくなりました。
でも、どうしても自分自身の中で鳴っているというよりどこか別の場所から音が聞こえてくる感じがして、一旦、部屋の外に出てみました。
すると、音は徐々に小さくなり、部屋から離れると消えました。
やはり、音は部屋の中から聞こえているようです。
どこからその音が聞こえているのか?
じーっとしていると、お膳の辺りから音が出ているような感じがしました。
なんとなく卓上ガスボンベの火を小さくしてみました。
すると、音は止みました。
そして、その後すぐにボンベの中のガスがなくなったらしく、火は消えました。
今までそういう経験はなかったのですが、ガスボンベのガスがなくなってきたためにそんな不快な音が出たようです。
あの嫌な音が消え、そして音の原因がわかり、私も安心して食事をすることができました。
それにしても、あの音が聞こえない主人って・・・。
年を取ると高音が聞こえにくくなると言います。
確かに私も若者が聞こえるというモスキート音は聞こえないのですが、あんなに不快で大きな音が聞こえないなんて、主人もそれだけ年を取ったのかなぁと思いました。
たった1歳しか違わないんですけどね。