昨日、自治会の回覧板が回って来ました。
バインダーには、何枚も回覧の紙が重なっていて、最初は廃品回収のお知らせ、次は10月に行われる神社のお祭りの案内、次はそれに関する寄付の依頼でした。
お祭りの寄付は、1500円と高額で、拒否する人も結構います。
私は、今までのお付き合いで、黙って寄付していますが、高額過ぎるなぁといつも思っています。
それで、バインダーを閉じようとしたところ、一番下に一枚の紙があるのに気づきました。
訃報でした。
最近は、訃報も葬儀が済んでから、結果報告のような形で回覧が回ることが多く、緊急回覧でないためか、他の回覧の一番最後にチョコンとありました。
見ると、知ったような名前です。
住所を見ると、私のすぐ近く。
ええっ???
散歩に出ようとしていた主人を大声で呼びました。
「今、回覧を見たんだけど、この訃報、そこのIさんのご主人じゃない?」
と言うと、主人は、
「違うだろ。だって、この間、会ったばかりだもの。」
と言います。
確かに私もつい先日見かけたばかりのような気がしていました。
「でも、この住所、Iさんの家だと思うよ。」
と言って、ネットで住所を検索してみると、まさに私の家の二軒隣のIさんの家でした。
「ホントだ!」
と、主人は絶句。
私も、あまりの驚きで息が止まりそうになりました。
「だって、元気だったよね。この間、駐車場から歩いて来るのを見た。」
主人も
「この間、Iさんに『最近、太ったんじゃない?』と言われたばかりだよ。」
と、言います。
私は、Iさんとは、挨拶をするくらいですが、主人とは同年代のせいか、顔を合わせると何らかの会話をしていたようです。
なので、Iさんが仕事を辞めたという話も主人から聞いて知っていました。
Iさんの家は三人の男の子がいて、小学生の頃は、娘とよく遊んでいました。
Iさんの家とは、私より主人や娘の方がお付き合いがあったように思います。
前日の朝、ツバメの死骸が玄関の前にあったことを思い出し、何となくそれとIさんのご主人が亡くなった事を連想してしまって、鳥肌が立ちました。
全く、関係ないのはわかっていますが、それでも、関連付けてしまいました。
回覧を見ると、亡くなったのは一週間前。
すでにお通夜も葬儀も近親者のみで済んでいて、お香典もお断りしますと言うようなことが書かれていました。
でも、知らない間柄じゃないし、このまま黙っているわけにも行きません。
義母が亡くなった時もIさんの家にはお世話になっていたし、どうして急に亡くなってしまったのかと思い、とりあえず、Iさんの家を訪ねてみることにしました。
昼間、何度かIさんの家を見てみましたが、雨戸は閉まりっぱなしで、家の中は静まり返っていました。
一日中、Iさんの事が頭の片隅に引っかかっていて、落ち着きませんでした。
暗くなってから、Iさんの家を見ると、電気がついているのがわかりました。
それで、思い切って、Iさんの家に行ってみました。
奥さんが出て来たので、
「今日、回覧板が回って来て、初めて知ったの。」
と言いました。
Iさんの奥さんは、
「本当にすみません。主人の意向で、誰にも知らせていなかったの。主人の兄弟には知らせたけど、親せきにも言ってないの。」
と、言っていました。
部屋に入れてもらって、お線香を挙げさせてもらいました。
奥さんの話では、Iさんは、一年半くらい前から肝臓がんの末期だと診断され、手術もできない状態で、治療を続けていたと言います。
でも、そのことは、亡くなるまで、誰にも言っていなかったそうです。
先月の終わりにゴルフに行って、熱中症のような状態になり、帰って来てから入院し、そのまま回復しなかったそうです。
Iさんの見た目は、まったく痩せることなく、度々見かけた私には、どこかが悪いようには見えませんでした。
なので、誰もIさんの具合がそんなに悪かったとは、思っていませんでした。
検査の数値はよくなかったらしいのですが、本人は、いたって元気で、食欲もすごくて、奥さんも病院では、末期と言われていたけれど、そんなに悪いようには思えなかったと言います。
実際、私も最近まで、ご主人が、家の前で車を洗ったり、植木を切ったり、水をやったりしている姿をよく見かけていたので、ずっとがんの治療を続けていたなんて、想像もしませんでした。
色々話も聞けたし、お線香をあげることもできて、思い切ってIさんの家に行ってみて良かったと思いました。
ご冥福を祈りたいと思います。
バインダーには、何枚も回覧の紙が重なっていて、最初は廃品回収のお知らせ、次は10月に行われる神社のお祭りの案内、次はそれに関する寄付の依頼でした。
お祭りの寄付は、1500円と高額で、拒否する人も結構います。
私は、今までのお付き合いで、黙って寄付していますが、高額過ぎるなぁといつも思っています。
それで、バインダーを閉じようとしたところ、一番下に一枚の紙があるのに気づきました。
訃報でした。
最近は、訃報も葬儀が済んでから、結果報告のような形で回覧が回ることが多く、緊急回覧でないためか、他の回覧の一番最後にチョコンとありました。
見ると、知ったような名前です。
住所を見ると、私のすぐ近く。
ええっ???
散歩に出ようとしていた主人を大声で呼びました。
「今、回覧を見たんだけど、この訃報、そこのIさんのご主人じゃない?」
と言うと、主人は、
「違うだろ。だって、この間、会ったばかりだもの。」
と言います。
確かに私もつい先日見かけたばかりのような気がしていました。
「でも、この住所、Iさんの家だと思うよ。」
と言って、ネットで住所を検索してみると、まさに私の家の二軒隣のIさんの家でした。
「ホントだ!」
と、主人は絶句。
私も、あまりの驚きで息が止まりそうになりました。
「だって、元気だったよね。この間、駐車場から歩いて来るのを見た。」
主人も
「この間、Iさんに『最近、太ったんじゃない?』と言われたばかりだよ。」
と、言います。
私は、Iさんとは、挨拶をするくらいですが、主人とは同年代のせいか、顔を合わせると何らかの会話をしていたようです。
なので、Iさんが仕事を辞めたという話も主人から聞いて知っていました。
Iさんの家は三人の男の子がいて、小学生の頃は、娘とよく遊んでいました。
Iさんの家とは、私より主人や娘の方がお付き合いがあったように思います。
前日の朝、ツバメの死骸が玄関の前にあったことを思い出し、何となくそれとIさんのご主人が亡くなった事を連想してしまって、鳥肌が立ちました。
全く、関係ないのはわかっていますが、それでも、関連付けてしまいました。
回覧を見ると、亡くなったのは一週間前。
すでにお通夜も葬儀も近親者のみで済んでいて、お香典もお断りしますと言うようなことが書かれていました。
でも、知らない間柄じゃないし、このまま黙っているわけにも行きません。
義母が亡くなった時もIさんの家にはお世話になっていたし、どうして急に亡くなってしまったのかと思い、とりあえず、Iさんの家を訪ねてみることにしました。
昼間、何度かIさんの家を見てみましたが、雨戸は閉まりっぱなしで、家の中は静まり返っていました。
一日中、Iさんの事が頭の片隅に引っかかっていて、落ち着きませんでした。
暗くなってから、Iさんの家を見ると、電気がついているのがわかりました。
それで、思い切って、Iさんの家に行ってみました。
奥さんが出て来たので、
「今日、回覧板が回って来て、初めて知ったの。」
と言いました。
Iさんの奥さんは、
「本当にすみません。主人の意向で、誰にも知らせていなかったの。主人の兄弟には知らせたけど、親せきにも言ってないの。」
と、言っていました。
部屋に入れてもらって、お線香を挙げさせてもらいました。
奥さんの話では、Iさんは、一年半くらい前から肝臓がんの末期だと診断され、手術もできない状態で、治療を続けていたと言います。
でも、そのことは、亡くなるまで、誰にも言っていなかったそうです。
先月の終わりにゴルフに行って、熱中症のような状態になり、帰って来てから入院し、そのまま回復しなかったそうです。
Iさんの見た目は、まったく痩せることなく、度々見かけた私には、どこかが悪いようには見えませんでした。
なので、誰もIさんの具合がそんなに悪かったとは、思っていませんでした。
検査の数値はよくなかったらしいのですが、本人は、いたって元気で、食欲もすごくて、奥さんも病院では、末期と言われていたけれど、そんなに悪いようには思えなかったと言います。
実際、私も最近まで、ご主人が、家の前で車を洗ったり、植木を切ったり、水をやったりしている姿をよく見かけていたので、ずっとがんの治療を続けていたなんて、想像もしませんでした。
色々話も聞けたし、お線香をあげることもできて、思い切ってIさんの家に行ってみて良かったと思いました。
ご冥福を祈りたいと思います。