はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

母の様子

2009年05月07日 | お出かけ
5月3日は、母の病院へ行って来ました。
天気は、晴れ。
暑くもなく寒くもなく、吹く風が心地よい一日でした。

弟がお昼を一緒に食べようと言うので、先に弟の家に寄りました。
食事をしながら弟夫婦と母の事、仕事の事などを話し、その後私たち夫婦と弟の三人で母の病院へ行きました。

病室に行くと、母はうっすらと目を開けて眠っているようなぼんやりしているような様子でした。
母のそばに行くとラジオが鳴っていました。
「お母さん!」
と声をかけると、
私たちに気づき、
「今日は、とても気持ちが良い日だねぇ。」
と言いました。
病室の小窓もドアも開け放たれ、外からは気持ちの良い風が吹き込んでいました。
「あら、外のドアも開いているのね。今日は、風が気持ち良いものね。お母さん、ラジオを聞いているの?」
と言うと
「ううん。聞いていないんだけど、看護婦さんがつけてくれるの。」
と言います。

母は、無意識のうちに身体についている点滴や酸素の計測器などを取ってしまうため、いつも両手をベッドの端に結ばれていて、自由が利かない状態なのに、この日は両手の固定の紐も外され、きれいに拭いてもらっていたようです。
それで、気持ちが良かったのかもしれません。

弟が飼い猫の写真を見せながら、「わかる?」
と言うと、
「わかるよ。”はじめ”(猫の名前)でしょう。」
と言います。
弟が言うには、こんな風に会話が返ってくるのは久しぶりだそうです。
弟が、もう一枚別の角度から撮った猫の写真を見せながら、
「わかる?」
と言うと、母は怒ったように眉を寄せて
「何べんも聞かなくても、わかるよ!”はじめ”でしょう。」
といかにも、バカにするな!と言うようでした。

弟は苦笑いしながら、
「ちゃんとわかっているみたいだね。」
と言っていました。
一旦、机の引き出しにしまった猫の写真を母はもう一度見たいと言い、その中の一枚を持たせると、いつまでもいつまでもその一枚の写真をじーっと見続け、
「可愛いねぇ」
と繰り返していました。

弟はこんなに元気そうな母は、初めてだと言っていました。
一時はかなりボケてしまったのかなと思われた母ですが、体調が戻ると同時にボケの方も治ってきたように思います。

弟の母に対する言葉や態度を見ていて、弟のやさしさを改めて感じました。
それほど遠くにいるわけでもないのに、母に会いに行く回数がついつい減ってしまっている私ですが、代わりに弟と弟のお嫁さんに優しく接してもらっているのを感じ、安心もし感謝もし暖かい気持ちで家に帰ってくることができました。

まだまだ退院というわけには行かないでしょうが、このまま徐々に回復して退院できる日が来るとイイナと思っています。


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