昨日、とてもショッキングな出来事がありました。
夕方いつものように3匹を連れて散歩に出ました。
ほぼ、折り返し地点に来た時、突然
きゃぃぁぁぁ~~~ん
と大きな犬の叫び声がしました。
夕方の静かな散歩道に響き渡る悲痛な叫び声でした。
それから、3~4回その声が続き、男の人の怒鳴り声と物を叩くような
バシッ、バシッ
という音が鳴り響き、それに続く犬の叫び声。
「きゃぃぁぁぁ~~~ん」
「きゃぃぁぁぁ~~~ん」
「きゃぃぁぁぁ~~~ん」
私は足がすくんでしまって動けなくなりました。
クマも勘九郎も立ち止まって、じっとその音を聞いていました。
抱っこかばんに入っていたハイジも不安そうに私を見つめていました。
私は、身体が震えて、どうしていいかわからずに、声のするほうを見ながら、
「お願いだから、止めて!」
と心の中で叫びました。
その音はある程度のところで止み、静かになりました。
ほっとして私たちは、歩き出しました。
その家は犬を2~3頭飼っていると思われます。
外に大きな犬小屋があるような感じです。
地元の人と思われる広い敷地の家で、外側はこんもりとした木で覆われているため、中の様子はわかりません。
その家の人とは以前、私は2度ほどトラブルがありました。
まだ、クマしか飼っていない時で、私はその人の家の前を散歩コースにしていました。
犬は、気の合う犬と合わない犬があります。
出くわした時に知らん顔をして通り過ぎる時と、喜んでしっぽを振りながらお互いに臭いをかぎ合う時と、よほど気に入らない相手だと初めから相手に喧嘩をしかけようとする時があります。
ある日、私とクマが歩いている時、後ろから男性が2匹の犬を連れて来ました。
クマはすぐに反応して立ち止まり、後ろから来る犬に「うぅーっっ」と唸って、攻撃しようとしました。
私は先を歩いていたので、クマを後ろから来る犬に会わせないように、必死でクマをひっぱって歩かせようとしました。
ところがその男性は、早足で歩いてきて、わざと自分の犬をクマに近づけて来たのです。
狭い道でのことですから、お互いの犬同士がいきり立ち、私はクマを抑えるので必死でした。
普通そういう場合は、なるべくトラブルを起こさないように、お互いに近寄らないのが犬を飼う者のマナーだと私は思っています。
それなのに、その男性には、争いごとを避けようという意思が全く感じられませんでした。
むしろ、わざと近づいて、両方の犬を喧嘩させようとしているように受け取れました。
その男は、私が必死でクマを抑えているそばを悠々と通り、すれちがいざまに
「この、バカ犬が!!」
と罵りました。
それで、私も、
「あなたの方が非常識でしょう?こんな状態の時に犬を近づけるなんて!」
と怒鳴りました。
男は黙ったまま歩いて行き、入っていったのがその家だったのです。
それから、数ヶ月経った雨の日。
稲刈りが終わったころでした。
私はクマを連れてその家の前を通り、その先の角を曲がったところで前から来る人と犬に気づきました。
どうやら、前回の非常識な男だと思いました。
その時には1頭しか連れていませんでしたが、犬の感じとその男の様子からそんな気がしました。
ちょうどそばに田んぼの中に入れる場所がありました。
トラブルを避けるために私はクマを連れて道路から田んぼの中に入りました。
すぐわきを通るその人を避けて、クマをしっかり抑えるために首輪をつかもうとした瞬間、何故かリードのフックが外れてしまったのです。
首輪をつかもうとした瞬間に運の悪いことにリードのフックに手が触れて、外れてしまったようです。
どうしてこんなことに?
クマは、素早く相手の犬に挑みかかって行きました。
そして、大喧嘩になりました。
その男性は何もしようともせずに、ただ黙って犬たちの様子を見ていました。
身体の大きさからしてもクマに敵う相手ではありません。
クマは完全に相手の犬にやられてしまっていました。
私は、
「やめて!やめさせて!」
と、言いながらその男を見ると、男は、面白そうに薄ら笑いを浮かべながら2匹の争う光景を見ていたのです。
私は、『この人、狂ってる』と思いました。
このまま放っておいたら、クマは死んでしまうと思い、
「やめて!このままじゃ、死んじゃうでしょう!?」
と言って、クマの身体に抱きつきました。
そのときには自分が怪我をするなどということは何も考えられずに、ただクマを助けなければと思いました。
さすがにその人も私に怪我をさせたらまずいと思ったのかもしれません。
やっと自分の犬のリードを引いて、犬を離しました。
私は、追いかけようとするクマを必死でつかんで田んぼに倒れたまま、息が静まるまでしばらく起き上がれないでいました。
その時、そばを通りかかった男性に
「大丈夫ですか?」
と声をかけられ、起こしてもらいました。
その人も犬を連れていたのですが、自分の犬を別のところにつないで、私を起こしにきてくれました。
「どうしたんですか?」
と聞かれ、一部始終を話すと、その人も喧嘩をしかけられた非常識な人に会ったことがあると言い
「犬の外見といい、連れている人の感じといい、多分同じ人ですね。」
と言っていました。
傘はどこかへ飛び、家に帰って見たときは、服もズボンも泥まみれでした。
私は、自分の不注意からリードが外れてしまったという後悔と、クマを捕まえることができて良かったという思いで家に帰ってからもしばらくの間はボーっとしてしまいました。
それ以来、私は、二度とその家の前は通らなくなりました。
手前で曲がることにしたのです。
そして、1人で散歩する時は、クマのリードは必ず2本つけることにしています。
仮に1本が何かの拍子で外れても、もう1本つながっていれば安心だからです。
『負け犬』とは良く言ったもので、クマは、喧嘩に負けた犬として精神的に落ち込み、しばらくの間はまるで別犬のようにしっぽを下げたまま、元気がない日々が続きました。
それ以後、その男性にも犬にも出くわすことはなくなりましたが、その家の手前の道を通るときは、よく犬の吠える声を聞き、あのときの犬かな?と思っていました。
その犬たちが、飼い主の男にひどく叩かれて鳴いている声が聞こえてきていました。
昨日、犬は何か悪いことをしたのかもしれませんが、叱るにしても、もっと違う方法があるのではないかと思います。
あのように暴力を奮って叱るとなると虐待としか思えない。
2匹も3匹も犬を飼っていて、自分の不満の捌け口にしているのかもしれないと思いました。
町内会も別ですし、表に表札もないので、何と言う名前の人で、どんな家族構成の人なのかまったくわかりませんが、そんな人が家の近くに住んでいなくて良かったと思っています。
夕方いつものように3匹を連れて散歩に出ました。
ほぼ、折り返し地点に来た時、突然
きゃぃぁぁぁ~~~ん
と大きな犬の叫び声がしました。
夕方の静かな散歩道に響き渡る悲痛な叫び声でした。
それから、3~4回その声が続き、男の人の怒鳴り声と物を叩くような
バシッ、バシッ
という音が鳴り響き、それに続く犬の叫び声。
「きゃぃぁぁぁ~~~ん」
「きゃぃぁぁぁ~~~ん」
「きゃぃぁぁぁ~~~ん」
私は足がすくんでしまって動けなくなりました。
クマも勘九郎も立ち止まって、じっとその音を聞いていました。
抱っこかばんに入っていたハイジも不安そうに私を見つめていました。
私は、身体が震えて、どうしていいかわからずに、声のするほうを見ながら、
「お願いだから、止めて!」
と心の中で叫びました。
その音はある程度のところで止み、静かになりました。
ほっとして私たちは、歩き出しました。
その家は犬を2~3頭飼っていると思われます。
外に大きな犬小屋があるような感じです。
地元の人と思われる広い敷地の家で、外側はこんもりとした木で覆われているため、中の様子はわかりません。
その家の人とは以前、私は2度ほどトラブルがありました。
まだ、クマしか飼っていない時で、私はその人の家の前を散歩コースにしていました。
犬は、気の合う犬と合わない犬があります。
出くわした時に知らん顔をして通り過ぎる時と、喜んでしっぽを振りながらお互いに臭いをかぎ合う時と、よほど気に入らない相手だと初めから相手に喧嘩をしかけようとする時があります。
ある日、私とクマが歩いている時、後ろから男性が2匹の犬を連れて来ました。
クマはすぐに反応して立ち止まり、後ろから来る犬に「うぅーっっ」と唸って、攻撃しようとしました。
私は先を歩いていたので、クマを後ろから来る犬に会わせないように、必死でクマをひっぱって歩かせようとしました。
ところがその男性は、早足で歩いてきて、わざと自分の犬をクマに近づけて来たのです。
狭い道でのことですから、お互いの犬同士がいきり立ち、私はクマを抑えるので必死でした。
普通そういう場合は、なるべくトラブルを起こさないように、お互いに近寄らないのが犬を飼う者のマナーだと私は思っています。
それなのに、その男性には、争いごとを避けようという意思が全く感じられませんでした。
むしろ、わざと近づいて、両方の犬を喧嘩させようとしているように受け取れました。
その男は、私が必死でクマを抑えているそばを悠々と通り、すれちがいざまに
「この、バカ犬が!!」
と罵りました。
それで、私も、
「あなたの方が非常識でしょう?こんな状態の時に犬を近づけるなんて!」
と怒鳴りました。
男は黙ったまま歩いて行き、入っていったのがその家だったのです。
それから、数ヶ月経った雨の日。
稲刈りが終わったころでした。
私はクマを連れてその家の前を通り、その先の角を曲がったところで前から来る人と犬に気づきました。
どうやら、前回の非常識な男だと思いました。
その時には1頭しか連れていませんでしたが、犬の感じとその男の様子からそんな気がしました。
ちょうどそばに田んぼの中に入れる場所がありました。
トラブルを避けるために私はクマを連れて道路から田んぼの中に入りました。
すぐわきを通るその人を避けて、クマをしっかり抑えるために首輪をつかもうとした瞬間、何故かリードのフックが外れてしまったのです。
首輪をつかもうとした瞬間に運の悪いことにリードのフックに手が触れて、外れてしまったようです。
どうしてこんなことに?
クマは、素早く相手の犬に挑みかかって行きました。
そして、大喧嘩になりました。
その男性は何もしようともせずに、ただ黙って犬たちの様子を見ていました。
身体の大きさからしてもクマに敵う相手ではありません。
クマは完全に相手の犬にやられてしまっていました。
私は、
「やめて!やめさせて!」
と、言いながらその男を見ると、男は、面白そうに薄ら笑いを浮かべながら2匹の争う光景を見ていたのです。
私は、『この人、狂ってる』と思いました。
このまま放っておいたら、クマは死んでしまうと思い、
「やめて!このままじゃ、死んじゃうでしょう!?」
と言って、クマの身体に抱きつきました。
そのときには自分が怪我をするなどということは何も考えられずに、ただクマを助けなければと思いました。
さすがにその人も私に怪我をさせたらまずいと思ったのかもしれません。
やっと自分の犬のリードを引いて、犬を離しました。
私は、追いかけようとするクマを必死でつかんで田んぼに倒れたまま、息が静まるまでしばらく起き上がれないでいました。
その時、そばを通りかかった男性に
「大丈夫ですか?」
と声をかけられ、起こしてもらいました。
その人も犬を連れていたのですが、自分の犬を別のところにつないで、私を起こしにきてくれました。
「どうしたんですか?」
と聞かれ、一部始終を話すと、その人も喧嘩をしかけられた非常識な人に会ったことがあると言い
「犬の外見といい、連れている人の感じといい、多分同じ人ですね。」
と言っていました。
傘はどこかへ飛び、家に帰って見たときは、服もズボンも泥まみれでした。
私は、自分の不注意からリードが外れてしまったという後悔と、クマを捕まえることができて良かったという思いで家に帰ってからもしばらくの間はボーっとしてしまいました。
それ以来、私は、二度とその家の前は通らなくなりました。
手前で曲がることにしたのです。
そして、1人で散歩する時は、クマのリードは必ず2本つけることにしています。
仮に1本が何かの拍子で外れても、もう1本つながっていれば安心だからです。
『負け犬』とは良く言ったもので、クマは、喧嘩に負けた犬として精神的に落ち込み、しばらくの間はまるで別犬のようにしっぽを下げたまま、元気がない日々が続きました。
それ以後、その男性にも犬にも出くわすことはなくなりましたが、その家の手前の道を通るときは、よく犬の吠える声を聞き、あのときの犬かな?と思っていました。
その犬たちが、飼い主の男にひどく叩かれて鳴いている声が聞こえてきていました。
昨日、犬は何か悪いことをしたのかもしれませんが、叱るにしても、もっと違う方法があるのではないかと思います。
あのように暴力を奮って叱るとなると虐待としか思えない。
2匹も3匹も犬を飼っていて、自分の不満の捌け口にしているのかもしれないと思いました。
町内会も別ですし、表に表札もないので、何と言う名前の人で、どんな家族構成の人なのかまったくわかりませんが、そんな人が家の近くに住んでいなくて良かったと思っています。