第一印象は
落ち着いている人
だった
人見知りすると言う
貴方が
徐々に打ち解けて
素の貴方を
出すようになって
まるで
無邪気な子供みたいなところを
見せられ
そして
優しくしてもらって
いつしか
私は
貴方に恋をしてしまっていた
貴方と一緒に仕事が
できなくなる最後の日の
前日
貴方のことが
好きだと気付いていた私だったけれど
もう
日にちもないし
貴方に気持ちを伝えようとか
そんなこと
考え付きもしなかった
それなのに
貴方の車で最後に
送ってくれた日に
貴方に
貴方のことを
私がどう思うか訊かれるなんて
想定外だった
それも
私の家に着く、まさに直前
気まずくならないよう
タイミングとか考えてくれてたのかな
とか
思うけれど
それと同時に
私に彼氏の有無を
いつも揶揄うように
訊いてた貴方が
いつから私のことを
恋愛対象として
見てたのかなって
今でもとても
気になってしまう
貴方も私も
お互いが
惹かれ合ってること
ちゃんと分かっていたなら
あんな中途半端に
終わらずに済んだのに
忘れたくても
忘れられない
私の中で貴方を超える人は
きっといないから
