夢で貴方に逢えたなら

好きだと

言ってくれた

その気持ちは

嬉しく感じたけれど



でも

私が好きなの人は

君じゃなくて


貴方なんだ



そんな風に

強い気持ちで

強い想いを

貴方に

打ち明けられてたなら



少しは違っていたのかと

思うと

切なくなってしまう


人の縁は

不思議なものだけれど

難しいと

つくづく想う


せめて

今宵の夢で貴方に逢えたなら……

only you

いつもそう

私が好きになるタイプは

貴方と同じような人


貴方と同じような人を

好きになったって

貴方とは

違う人なのに


何処かで

貴方の替わりを

探していたのかもしれない


貴方の替わりなんて

何処にもいるはずなくて



貴方は貴方しか

いないのにね


好きになっても

何処か冷めた気持ちになっていたのは

きっと

貴方じゃなかったから



貴方がいいの

他の誰でもなく

貴方がいい


それに

気付くには

時間が経ち過ぎていて

もう

取返しがつかないこと

私は分かっているはずなのに


貴方のことが

忘れられなくて

貴方にまた恋をしていたい

あの時

貴方に言えなかった

好き

の気持ちが

今でも

この胸の中に

燻ぶってる




たった二文字の

言葉なのに

貴方に

直接

伝える勇気が

無かった私



ずっと

燻ぶり続けたまま

貴方を

好きな気持ちも

変わらぬまま



あの時

好きと言えたなら

後悔ばかりが

胸を過る




だから

もしもまた

恋することが

あるとしたら

貴方に恋をしていたい

運命の人

運命の人なんて

いるはずないと

ずっと

思っていたけれど



いると

信じていたら

その人を見つけることは

出来たのだろうか



信じる気持ちがなければ

見つかるはずなんて

ないんだよ


何処かの誰かが

言っていた言葉



そんな言葉を

信じながら

未だ見ぬ明日以降に

期待して

生きてみようか



いつか

何処かで

出逢えると信じながら

素直に好きと言えそうで

泣いてても

何も分からないよ


貴方はそう言うけれど

そんな柔らかい表情と

優しい声で

言われてしまったら


余計に

泣かずには

いられない



貴方を

好きになって

良かったって

本当に

そう想ってる



意地っ張りな私だけれど

今なら素直に

貴方が好きと

言えそう

痴話喧嘩

喧嘩して

口論になって

もう会わないって

なったのに


１時間も経たないうちに

貴方の声が

聞きたくなる


喧嘩の原因は

些細な事


絶対

私は悪くはない

それは

間違いないのだけれど



貴方の声が

聞きたいから

すぐに

電話をかけてしまった


気まずい思いを

抱きながら電話したのに

いつもと

変わらぬ貴方の声


そうそう

貴方のそういう

マイペースなところも

私は好きだったんだ




喧嘩の理由なんて

どうでもいい


貴方が

私の隣にずっと

いてくれるなら

それでいい

真実の愛

呼び止めそうになって

伸ばした手を

引っ込めた


貴方だと

思ってたその人は

貴方じゃなかったから



好きな人に

好かれたい


ただそれだけのことなのに


なかなか

上手くはいかない



好かれた人を

好きになる方が

きっと楽



だけど

貴方しか

見えないんだ



貴方しか

見えてないから

街を歩く別人を

貴方と

見間違ってしまったんだ



それとも……


呼び止めようとして

呼び止められなかった

私の視線の先に

見知らぬ女の人が

隣にいたのが

理由だったのかもしれない




どのみち叶わぬ恋ならば

早く諦めた方が

楽なはずなのに



この恋が

真実の愛かどうかも

分からぬくせに

勇気のない恋

一生分の勇気

使うタイミングを

選べるのなら

貴方のために

使いたかった




「好きです」


と

声に出して

伝えたかった



こんなにずっと

後悔ばかりが

胸を過るのなら

迷惑とか

好かれてないかも

なんて

後ろ向きにならず

全力で

貴方に

ぶつかりたかった



それが

若気の至りだとしても

上等だと思う


それくらい

貴方のこと

好きなんだから

伝えておくべきだった


伝えたかった……

裏腹な恋心

貴方になら

少しくらい

意地悪されても

嫌じゃなかった



寧ろ

何かと構ってくれることが

嬉しかった

揶揄ったり

してきたけれど

それが

親しみを

持ってくれていたからだってこと

ちゃんと

分かってたつもりなのに


貴方の好意にだって

少しくらいは

気付いていたはずなのに


あと一歩のところで

手が届きそうだった

貴方の心と

私の心は

言葉という

確かなもので

形作られる前に

重なり合うことを

逃れてしまった



もっと

貴方の近くに

いきたかったのに


そんな心と裏腹なまま……

告白未遂

あの日

貴方に

想いを伝えようと

思っていたのに

それを

制するかのように


「妹みたいな存在だから、

大事にするね」


と言われてしまった

私の気持ちは

行き場がなくなり

何も言えなくなってしまった



貴方はあの時

私が

貴方に告白することを

まるで

予知していたのだと勝手に

思ってたいたけれど


私の

落ち着かない素振りを

見たらきっと

誰でも分かったのかな……


それでも

貴方のことが

好きだった私は

とても

幸せだった


過去形になるのが

ちょっと

辛いけれど……

好きになれたことは

後悔してない


そう

言い切れたらいいのに