貴方は
人を大切にする人だったから
私の気持ちも
ぞんざいに
扱うなんて
しなかったと思う
私が
尊敬していた人だし
私が
憧れていたくらいの人なんだから
だから
どうか
幸せでありますように
貴方も
そして
私も
貴方宛に書いた
手紙
貴方に届いたのか
届かなかったのか
分からないまま
こんな事なら
手紙じゃなくて
直接
好きです
と伝えたら
良かった
プライドや
気恥ずかしさが
邪魔をして
貴方に
直接、好きと言えなかった
臆病な私は
貴方ほど
好きな相手に
出会う事は無いままで
諦めるのは簡単だけど
忘れ去ることは
難しくて
今も何処かで
偶然、貴方に会えないかって
期待してる私がいる
貴方の声すら
あまりよく覚えていないのに
想い出は
想い出のままの方が
きっといいのに
貴方を想うだけで
今でも
こんなに
胸が苦しくなるなんてね
貴方の全てが
憧れだったのに
貴方とは不釣り合いな自分だと
諦める事を優先してたから
大切な事は
見逃したままで
想いは
簡単には消えなくて
嫌いだった自分の血液型が
貴方と同じなだけで
好きになってた
貴方にとって
私は通過点の
ひとつに過ぎないとしても
私にとっては
貴方の全てが
特別だった
貴方は私を形成する
一部分が同じだから
今も
忘れられぬ人なのです
いつも、何かと
気にかけてくれていた
貴方の優しさや
気遣いが
特別なものだと
気付く前に
私も
いつの間にか
貴方が気になる存在だったのに
好きと言うには
勇気も自信も無かった私
貴方も
そうだったのかな
好きだと
言わなくても
きっと二人には
分かり合うものがあったのにね
淡く切ない想いなのに
今でもその想いは
消えないままで
貴方が好き
言わなくても
貴方は
気づいていた?
私にしか
分からない空気感
と
貴方にしか
分からない空気感
くすぐったいほど
心地良かった
あの二人の空気感
誰にも揶揄われることも
無かったけれど
私たちは
きっとあの時
永遠の意味を
知らなくても
分かっていたのかもしれない
貴方が好き
言葉にすれば
簡単なのに
言葉以上の気持ちで
貴方の事を
想っていた事
気付くには
時間が経ち過ぎていて
胸が苦しくて
たまらない