両想い

君のことが好き

これは

恋なんだ


そう気づいたときには

君は此処には居ない


君と最後に会ったあの日


どことなく

寂しげな顔をしていたのは

別れを惜しんでいたからなの？


ねぇ

そうだって

思わせて

勘違いなんかじゃなく


私と君は

ちゃんと両想いだったんだって

思っていたいの



それくらい

君は大切な存在だったんだから

君の笑顔

君でいいんじゃなく

君がいい

君だから

ずっと

一緒に居たいと

思えたんだ


明日のことは

分からない

なんて

切なげなことを

言う君


じゃあ

僕が

明日も

未来も

君のそばで

君を幸せにするから

笑っていて

切ない思いなんて

させないから

願望

諦めて

僕のものに

なっちゃってよ


僕じゃなきゃ

誰が君を守るのさ


なんて

予防線張って

君に他の奴が

近づかないようにしたいのさ


言えたらいいのに

言えない

君が好き

という言葉の替わりに


君が

貴方が好きよ

と言ってくれたらいいのに


言えない僕の

強がりを

君が見抜いてくれたらいいのに

視線

こっそり

君を見ていたのに

何故か

最近よく

目と目が合う


これって

もしかしたら

君も同じ気持ちなのかな


なんて

当たってたらいいけれど

外れなら悲しすぎる


好きだと言えない

臆病な私


君に


好き？


なんて

聞ける勇気も

あるはずもなく


それでも

恋する気持ちは

くすぐったくて

心地よい

まるで

春が訪れたみたいに


春まで

もう少し


それまでは

このままでいたい

喪失感

どれだけ

大事な存在だったかということに

はっきり

気付いた時は

もう遅かった

君の姿は見えなくなってたから





また

いつか

ふらっと

戻ってくるような気もするけれど

それは

自分の都合のいい解釈に

過ぎないことも

分かってる



もう会えない


って言われたわけじゃないなら


きっと

また会える

そう信じてる

どうでもよくないこと

どうでもいい

とか思ってた


君が

この世界に

いなければ



君が

この世界に

いたから



どうでもいいことも

どうでも良くなくなっていたんだ




君がいたから

永遠みたいな

永遠なんて

無いと思ってた


永遠なんて

いらないと思ってたのに



君に出会ってから

永遠に

続けばいいと

思い始めた

僕がいた



君とずっと一緒に

いたいのさ

永遠に

限りなく近くで

いいから

虚無

君が笑顔を

見せてくれるだけで

世界が

変わるような気がした


そんな時も

あったっけ


君に触れただけで

胸の奥が

キュンとなった時も

あったのにね


君じゃなきゃダメな時も

あったのに…

ふたり

ずっと

ひとりがいいと

思ってた

ずっと

ひとりでいいと

思ってた


今は

いつも

ふたりがいい


例え

喧嘩することが

あったとしても


君となら

ふたりがいいと

思ったんだ


君と出会ってからは

強運

運も実力のうち

ならば

君との出会いだって

きっと

自分の強運が

招いたものなんだと

思う



ずっと

探してた


君を