浜松これが日本一

浜松の日本一を様々な角度から紹介します!
浜松を愛し、学び、楽しみましょう。

細江帰帆 遠江八景

2014-05-09 05:55:55 | 浜松No.1!
 奥浜名湖にある支湖の一つが細江湖です。一般的には引佐細江と呼び親しまれ、万葉の昔から今日に至るまで多くの歌に詠まれ、詩や句にも細江の景観が素材として扱われています。万葉集の研究で知られる国学者賀茂真淵は妻を連れてこの引佐細江に遊んだ日のことどもを岡部日記の中に綴っています。この湖の持つ情感は今も昔も変わることはなく、帆に風を受けて帰る船の影には文人の意欲がそそられます。細江公園文学の丘に建立されている歌碑、文学碑の多くが引佐細江を主題に歌い上げています。引佐細江の北岸寸座から見た湖面の南側には根本山の丘陵が柔らかな展開を見せています。
 引佐細江が描かれた絵図として五雲亭貞秀の「東海道五十三次勝景」があります。その勝景図の中の「浜松順路並姫街道木賀遠望」に細江湖が見えています。「木賀」とあるのは「気賀」のことで、御番所(気賀関所)も記されており、引佐細江には五、六隻の船の影が見えています。
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