図書館でみかけて、読みました。
2007年出版なので、著者ご本人もおっしゃるとおり内容的に古さもありますが、ウェブ黎明期からを振り返ってどのような変遷を経てきたかということが大まかにわかって興味深かったです。
ブログやSNSのはじめや、その後の集合知・検索機能のことなど。トラックバックという機能があったわね、そういえば。と思い出してみたり。
特に「ウェブとつきあうために」という最終章が、解ってはいるけど明文化してあるものを読んで意識することが大事かなあと思って。以下、覚書。
危険性と可能性は表裏一体であることを意識しておく
ネット上で知り合う知らない相手を人をすべて悪人と疑う必要はないけれど、相手がどういう考えかたをしているのか想像を働かせておくことは必要。
新しい知識やものの見方を学ぶことは有益で、見知らぬ人とのコミュニケーションは可能性に満ちている。
いつも自分自身を観察して、自制すること
自分が完全に正しくて、相手がすべてまちがっているという考えで話し合いをしてしまうと、フレームはエスカレートする一方です。もともと議論になるようなことを話し合っている場合、そのどちらかがまったく正しくてもう一方が完全に間違っているということはほとんどない、議論とは、おたがいの考えを知って、意見が一致する点を見つけるということです。
著作権・うそ・まちがい・未確認情報に注意
ウィキペディアですら間違いはある。移り変わりが早すぎる項目は少し様子を見る。
うそや間違いに振り回されないためには、その情報が信じられる・られないとは別に、その情報を誰が、なぜ、誰のために書いたかを考える。
他にも、見つける・判断する・伝えるスキルを磨くとか、
簡単に資料が見つけられる一方、簡単にコピーも出来てしまうが、その時間を使って自分なりにどうまとめるかを考えるべき。ウェブには、自分で何かを考える機能はない。人間の仕事は考えることにある。など。
中学生ぐらいの子にぜひ一読していただきたいものです。
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