『トマシーナ』(ポール・ギャリコ)は再読で、かなり前に矢川澄子訳で読みましたが、今回は山田蘭さんの新訳で。
ざっくりしたあらすじしか覚えていなかったので、この次どうなるの?というハラハラドキドキ感が味わえてしまう自分がフクザツ…でした。
少しだけ、訳の違いに気が付きました。
マクデューイ先生のピンチにローリが「マクデューイよう!」と助けにくる場面、「ああ、マクデューイ!」になっていました。
「・・よう!」という言い方が私のなかで「?」という感じだったので、「ああ・・」のほうが無難というか、まあ納得かなあという感じ。原文ではどうだったんでしょう。
感極まって普通の精神状態じゃなかった感情の感嘆詞なんでしょうね。なにしろ石油ランプを振り回して火の粉を飛び散らすって場面ですから。
それと矢川訳では”神とけっこう仲良くやっていける”というのが”幸せに共存していけそうな神”になっていたのでそれはちょっと味気ない表現かなあという気がしました。
以前の感想
やっぱり最初に読んで気に入ったもののほうが良く思えてしまうのはしょうがないですね。
それでもやっぱり概ね感動しました。猫トマシーナからの視点と普通の語りが交互のストーリー展開が巧みで、うまいなあーと思いました。
尾木ママのほうは、友だちに借りて読みました。
このひと、実は全然オネエじゃなくて普通に結婚して孫もいる方だと初めて知りました。奥さんに対するリスペクトが感じられるところが素敵です。
何事も丁寧に、っていうのを肝に銘じたいと思いました。
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