ほとんど前情報のないまま観ました。
あの数年前に漫画化されベストセラーになった同名本をアニメ化してもそんなに面白くはなく説教臭くなるだけじゃないのかな…とか、「風立ちぬ」は正直それほど面白くはなかったし…とか、諸々あって期待値がそれほどでもなかったのですが。
うーん、宮﨑駿はやっぱり凄かった。なめていましたごめんなさい。
主人公が12歳くらいの少年で、作中に同名本が少し出てくるくらい。オリジナル作品で、ちゃんと行きて帰りしの面白いファンタジーでした。もう一回観たいくらいです。
あらすじを言うのは野暮な気がするので控えますが、とにかく鳥がいっぱい出てきて少年がかっこいい。
最初に少年が階段を駆け上るところで、あっこれはと心を掴まれました。炎に近付くところは臨場感が激しく、本当にその暴力的な熱さを経験した人が描き出すものに見えました。
アオサギの動物としての端正な動きとか、少年の駆け回り方とか、シャツが風に揺れる感じとか。
靴を履いたとき内側に靴の一部が少し入り込む感じ、などなど。
最初に少年が階段を駆け上るところで、あっこれはと心を掴まれました。炎に近付くところは臨場感が激しく、本当にその暴力的な熱さを経験した人が描き出すものに見えました。
アオサギの動物としての端正な動きとか、少年の駆け回り方とか、シャツが風に揺れる感じとか。
靴を履いたとき内側に靴の一部が少し入り込む感じ、などなど。
ただリアルというのではない意図して表現された独特の動きの細部だけで、なんだか胸が熱くなっていました。
ところで、声優も誰だか知らないまま観たので、エンディングでキャスト名が出てきたときにはそうそうたる面々で驚きました。
俳優がやっているんだろうなとは思ったのですが、ぜんぜん、誰がやっているか分からなかったので。よけいに物語への没入感が増していたような気がします。