花日和 Hana-biyori

おなかのすくさんぽ



片山 健/福音館書店/1992.04.10発行(約6分)

『コッコさん』シリーズや『タンゲくん』の片山健さん作の絵本です。まだ読み聞かせにつかったことはありません。

白いシャツを着た男の子が、動物が遊んでいる森のなかでいっしょに遊び、おなかがすいたので帰る、というそれだけのお話です。

物語でもなく、エッツの『わたしと遊んで』が「静」なら「動」バージョンといったところ。
どろまんじゅうを作り、穴掘りをして穴にもぐり、穴から出たら吠えまくり、坂を転がり川でびしょびしょに…と激しく遊びまくります。

ところが途中、おなかがすいた熊が、はだかんぼになった男の子を「きみは おいしそうだねぇ」「ちょっとだけ、なめてもいーい?」と言いだして…。
熊は、それはおいしそうに舐めるんです。さらに…と、とってもスリリングな場面に入り、ちょっとハラハラドキドキしちゃいます。

声に出して読んでいると、男の子の解放感にシンクロしてとてもきもちいいかんじ。
子どもは思い切り遊ぶために生きている!と感じられる一冊です。(もちろん子どもはこんな感想を持たないで、感覚的に楽しんでくれればよいのですが)
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