こんにちは、半次郎です。
六代目、三遊亭円生は昭和の名人と称えられています。
亡くなって30年が経ちましたが、その名声は一向に衰える気配がありません。
遺していった偉大なる芸の数々は、今でも異彩を放っています。
その大名人、円生の名前を継ごうという、無謀とも思える話が持ち上がっているようです。
この話は、先日、亡くなられた円楽師の生前に、楽太郎師の円楽襲名と同時に発表されたものです。
襲名するのは円楽師の一番弟子で楽太郎の兄弟子になる、鳳楽師です。
落語協会を飛び出さなければ、間違いなく協会の重要なポストに就いていたであろう実力の持ち主です。
しかし、これが四十代であれば、この先、円生という名前が芸を発展させてくれるということも期待出来たでしょうが、既に鳳楽師は62歳なのです。
芸が変わることは期待出来ません。
そうすると、常に大名人と比較されるだけ損な襲名であると言えましょう。
しかも、円生師が亡くなった時に、円楽師と未亡人との確執から、円生という名前を渡さなくて済むよう“止め名”にされたのです。
その禁を破ってまでも不利な襲名に拘る理由が分かりません。
師匠や大師匠の名前を継ぐと言うことは、確かに、名誉なことだと思います。
しかし、もう既に自分自身を確立した今になって、名前を継ぐことはマイナスでしかないと思うのです。
また、大師匠の名前を“財産”として受け継ぐのも、マイナス面の方が多いのではないかと思います。
特に七代目円生を継ぐとなると、先代の遺した膨大な数のメディアを前にして、その芸と常に比較される訳ですから……。
一体、名人上手の名前を継ぐことに、どれほどの魔力が潜んでいるのでしょう。
芸人である以上、その名前は確かに財産でしょうが、一番の財産はその至芸であって欲しいと、そんな風に思う今日この頃です。
from 半次郎
六代目、三遊亭円生は昭和の名人と称えられています。
亡くなって30年が経ちましたが、その名声は一向に衰える気配がありません。
遺していった偉大なる芸の数々は、今でも異彩を放っています。
その大名人、円生の名前を継ごうという、無謀とも思える話が持ち上がっているようです。
この話は、先日、亡くなられた円楽師の生前に、楽太郎師の円楽襲名と同時に発表されたものです。
襲名するのは円楽師の一番弟子で楽太郎の兄弟子になる、鳳楽師です。
落語協会を飛び出さなければ、間違いなく協会の重要なポストに就いていたであろう実力の持ち主です。
しかし、これが四十代であれば、この先、円生という名前が芸を発展させてくれるということも期待出来たでしょうが、既に鳳楽師は62歳なのです。
芸が変わることは期待出来ません。
そうすると、常に大名人と比較されるだけ損な襲名であると言えましょう。
しかも、円生師が亡くなった時に、円楽師と未亡人との確執から、円生という名前を渡さなくて済むよう“止め名”にされたのです。
その禁を破ってまでも不利な襲名に拘る理由が分かりません。
師匠や大師匠の名前を継ぐと言うことは、確かに、名誉なことだと思います。
しかし、もう既に自分自身を確立した今になって、名前を継ぐことはマイナスでしかないと思うのです。
また、大師匠の名前を“財産”として受け継ぐのも、マイナス面の方が多いのではないかと思います。
特に七代目円生を継ぐとなると、先代の遺した膨大な数のメディアを前にして、その芸と常に比較される訳ですから……。
一体、名人上手の名前を継ぐことに、どれほどの魔力が潜んでいるのでしょう。
芸人である以上、その名前は確かに財産でしょうが、一番の財産はその至芸であって欲しいと、そんな風に思う今日この頃です。
from 半次郎
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