半次郎の“だんごんがん”

要するに、居酒屋での会話ですね。
ただし、半次郎風のフレーバーがかかっています。
≪安心ブログ≫

ヘッセの詩集から、『願い』

2006年08月06日 08時53分09秒 | 詩・メルヘン
こんにちは、半次郎です。

今日も朝からけたたましい蝉の鳴き声が聞こえています。
・・・夏は、こうじゃなきゃ。

さて、高校の同窓会まであと一週間を切りました。
昔のことを思い出していたら、気に入ってよく書き記していたヘッセの詩を思い出しました。
・・・と言っても、タイトルも冒頭の言葉も全部忘れており、古くなり茶色くなった文庫本を引っ張り出し再確認したのですが・・・。

新潮文庫の『ヘッセ詩集』(高橋健二訳)です。
半次郎が15歳の頃に買ったもののようです。
中学3年か、高校生になっていたかの頃です。

その中の『願い』と言う詩がとても気に入っていました。
ノートの空白部分にこの詩を書き写していたことを思い出します。
勉強は好きではなかったけれど、何故か、そういうことは厭わない半次郎でした。

今、改めてヘッセの詩集を読み直してみると、この時の思い入れが強いのか感性が鈍くなっているのか、やはり『願い』という詩が一番良いと感じます。
ただし、この詩集に入っていない作品については比較しようがありません。

・・・それでは、ご紹介します。

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          願い

  無言のうちに多くのことを語っている小さい手を
  差しのべてくださる時、
  私はいつかあなたにたずねました、
  私を愛してくださるか、と。

  私はあなたに、愛してください、とは望みません。
  ただ、あなたがそばにいてくださることを知り、
  あなたが時折無言でそっと
  手を差しのべてくださることを望むばかりです。

                    <訳:高橋健二>
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処女詩集に入っているので、ヘッセが18歳~25歳の頃の作品のようです。

我が娘達にも読んでもらいたいのですが・・・、あまり興味はないようです。
もはや、古典になってしまったのでしょうか?
人の心は、昔も今も変わらないのにね。
                               from 半次郎



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