レガスピへの道 (でも時々、菊川)~Road to the Legazpi City Albay!~

37年7ヶ月の会社生活を終え、次のステップをフィリピンで過ごす事に決めた男のつぶやき
レガスピ市に興味ある方ご連絡を

2023年9月23日のまにら新聞から

2023-09-23 08:25:25 | フィリピン
2023年9月23日のまにら新聞から

9月23日のまにら新聞から

仲裁裁判所に再提訴へ サンゴ大量損失問題で
南シナ海の「環境破壊」で比が再度中国を仲裁裁判所に提訴する方針と司法相
https://www.manila-shimbun.com/category/society/news272978.html

 フィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にある南シナ海南沙諸島のロズル礁(英名イロコス礁)周辺でサンゴの大量喪失が確認されたことを受け、レムリヤ司法相はこのほど、南シナ海における環境破壊を訴因として中国を常設仲裁裁判所に提訴する方針であることを明らかにした。提訴されれば、2016年に中国の主張を全面的に退けた仲裁裁判に続き2回目となる。ロズル礁周辺には海上民兵を兼務するとみられる中国漁船の集結が確認されている。21日の英字紙マニラタイムズが報じた。

 同法相は「昨今の主権に関する問題でなく、環境破壊に関する訴訟だ」とした上で、「われわれは既に多くの証拠をつかんでおり、現在ベルサミン官房長官と協議を行っている」と述べた。ゲバラ訟務長官も再度仲裁裁判所に提訴する計画があることを認めた。

 比沿岸警備隊(PCG)は、ロズル礁とその南東90キロにあるエスコダ礁(サビナ礁)の海底調査結果として、「海底には生命がなく、見つかったサンゴの残骸は処理後に投棄されたものである可能性がある」と報告。PCGのタリエラ報道官は「ロズル、エスコダ両礁における中国民兵の違法で破壊的な漁業活動の継続が海洋環境の劣化と破壊を直接引き起こした可能性がある」と指摘している。

 これに対し、比シンクタンク「アジア世紀比戦略研究所」のラウレル所長は、「国軍やPCGでさえ単なる疑惑といっているのに、どうして裁判ができるのか」と批判。南シナ海のサンゴ破壊は数十年前に行われていたダイナマイトやシアン化物を使用した違法漁や、気候変動による海水温上昇、海洋酸性化によるものとの見方を示した。

 フィリピン大海洋科学研究所のデオ・オンダ博士によると、中国による南シナ海の岩礁埋め立て・人工島建設により、パナタグ礁(英名スカボロー礁)周辺と南沙諸島の岩礁生態系がダメージを受け、比の被害額は年間推計約331億ペソになるという。(竹下友章)

きょうのニュース
https://www.manila-shimbun.com/20230923.html
「核兵器を明確に拒否」 比日豪が核兵器抑制呼び掛け
国連で比日豪政府が戦争核分裂性物質抑制に向けた条約の交渉開始を呼び掛け

「誰もが責任問われる」 新旧マルコス政権に「ノー」
戒厳令布告51年目の9月21日、マルコス現政権などへの反対集会が全国で実施

歴史歪曲への対抗が重要 国家歴史委が予算削減に異議
国家歴史委員会の24年予算要求額が削減された件で、下院審議で異議

健康被害に注意を タール火山の火山性スモッグ
タール火山の噴煙に起因するスモッグの発生で地震火山研究所が警告

「比日の美をマカティで」 画家・吉田氏初個展
福島出身の「サムライ絵描き」吉田努氏が23~29日にマカティ市で個展開催

大衆紙の話題
家庭内殺人相次ぐ
https://www.manila-shimbun.com/tabloid/tabloid1695394800.html
 人権委員会は過去数週間に発生した家庭内殺人の調査を決めた。まず、お釣りが少ないとして、父親に殴られて7際の娘が死亡した事件。次に身体障がい者でもある61歳の高齢者が、親族で介護に当たっていた者に刺殺された事件。最後に70歳と60歳の高齢女性2人が11歳の女児と共に、刺殺体となって見つかった事件。警察の初期捜査では、60歳の高齢者の恋人だった男が、同居していた家から追い出されたことに腹を立てていたとされる。同委員会は「安全である家で親密な者によって殺された陰惨な事件」を強く非難した。(22日・テンポ)

2023年9月22日のまにら新聞から

2023-09-22 10:29:56 | フィリピン
2023年9月22日のまにら新聞から

9月22日のまにら新聞から

「比の栄養2極化に対応」 味の素フィリピン65周年
比味の素が初のメディア向けイベントで比栄養問題への取り組みを紹介
https://www.manila-shimbun.com/category/society/news272961.html

発表を行う味の素フィリピンの尾崎弘一社長=20日、首都圏マニラ市で竹下友章撮影

 味の素フィリピンは20日、比進出65周年の節目に合わせ同社の取り組みと2030年に向けたビジョンを紹介するメディア向けイベントを初めて開催した。会場の首都圏マニラ市のホテルには、メディア関係者ら120人が参加。尾崎弘一社長は、1909年にさかのぼる味の素販売史と1958年にさかのぼる比事業を紹介した上で、「10億人の健康寿命の延伸」「環境負荷50%削減」という同グループの2030年までの目標を説明。児童の発達不良が多い一方で肥満率も高い比の栄養状況の「2極化」を指摘し、比の栄養課題に取り組む決意を表明した。

 比国家栄養評議会(NNC)は今年、比の5歳以下の児童の26・7%が発育不全である一方、20歳以上の成人の約40%が肥満を含む過体重だと報告。また、世界保健機関(WHO)は、比のナトリウム(塩分)平均摂取量が4113ミリグラムで、WHOの上限(2000ミリグムラム)の2倍以上との調査結果を発表している。比の死因上位には心筋梗塞や脳梗塞など塩分過多・高血圧を原因とする病気が並んでいる。

 こうした問題に取り組むため味の素フィリピンは2018年から政府機関と連携。比政府がWHOなどと共同して開発した健康食ガイドの普及を支援する事業を行っている。21年からはフィリピン大、リサール州カインタ町と連携し児童の栄養改善のための研究を開始。昨年は同町で効果の実感を通じて児童の親の行動変容を促すため、研究の一環として対象世帯に対し120日間のランチ配布事業も実施した。

 「比の家庭の80%がなんらかの味の素製品を使用している」(尾崎社長)ところまで浸透している味の素。1958年に比市場に進出した同社に成功をもたらしたのは、サリサリストア(零細雑貨店)向けの1袋3ミリグラム、販売価格5センタボの小口販売商品だった。「今でも売上の40~50%はサリサリストアや公設市場由来」(同)だという。

 ただ一方で、世界の低所得市場(BOP)に浸透することに成功した多国籍加工食品企業に対しては、「ジャンクフードや清涼飲料水など食品添加物・塩分・糖分が多く依存性の高い食品を浸透させることで、世界の貧困層から健康を収奪しながら利潤を上げている」との批判もある。

 それに対し尾崎社長は「最近は即席麺や清涼飲料水のメーカーから、減塩・減糖への取り組みへの需要が増えている。そうしたメーカーに味の素は、天然の素材から作った減塩・減糖を可能にする『TENCHO』という原料ブランドをB2B向けに販売している」と取り組みを説明。塩分含有量の少ないB2C向け調味料の浸透だけでなく、B2B製品の供給も通じて、「味を妥協せずに食品を健康的にする」取り組みが既にビジネス化されている点を強調した。

 比の市場としてのポテンシャルについては「比は東南アジア諸国連合(ASEAN)主要国の中でもとりわけ平均年齢が低く、人口増加も続く。食品メーカーにとっては胃袋の数が一番大事であり、インドネシアと並ぶポテンシャルカントリーだ」と評価。

 上位中所得国入りを目前にするなど所得の上昇が続く比市場へのアプローチとしては、「冷凍食品やサプリメントなど、中高所得者も対象とした調味料以外の商品がどんどん伸びると予想している」とし、また、ベジタリアン・ビーガン向けの植物由来肉を製造する大手メーカーとも既に取引があることを説明した。

 今後の比への投資拡大計画については「現在、比国内の2工場で生産し、比市場向けの製品はほとんど現地生産している。コスト的にも『地産地消』が原則だ」とし「比での業績は堅調に推移しているため、いずれ需要が2工場の生産能力を超える日が来るのは目に見えおり、まさに現在今後の生産設備の拡大を検討しているところだ」と語った。(竹下友章)

きょうのニュース
https://www.manila-shimbun.com/20230922.html
23年成長率予測を下方修正 需要縮小で6%から5.7%に
ADBは今年の比の経済成長率予測を4月時点の6.0%から5.7%に下方修正

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西ネグロス州で地元農民グループのまとめ役の女性ら2人拉致される

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大衆紙の話題
警察官2人を逮捕
https://www.manila-shimbun.com/tabloid/tabloid1695308400.html
 カビテ州で19日、運送業者から金を恐喝していた警察官2人が、犯罪捜査隊のおとり捜査で逮捕された。2人は月々150万ペソに上る恐喝を繰り返していたという。逮捕されたのはホセリト・ブガイ4級巡査部長とグレゴール・バウティスタ2級巡査部長でいずれもバコオル署に配属されていた。一般人の共犯者一人も逮捕された。容疑者たちはバスターミナルに乗り入れする各運送業者にみかじめ料として、毎月13万ペソを要求していたが、17万ペソへと引き上げたことで、ネット上に苦情が書かれ、事件が表面化したという。(21日・テンポ)