福崎町辻川山の「短歌の森」には万葉集の歌碑群があります。ここで歌碑の映像収録を楽しんでいます。その一つ「春の園、紅にほふ、桃の花、下照る道に、出でたつをとめ」大伴家持の歌です。万葉集では最も歌の数が多いという大伴家持の一首です。短歌の森の歌碑群でも、家持の歌は他にも多数見られます。これまでに映像収録をしたものも複数あります。万葉集はその読み方から、内容まで理解に幅があるようです。ここの歌碑は「春の園~」と刻んでいるのですが、web上で公開されている専門の研究者などの情報では、「春の苑~」と記述しています。「園」ではなく「苑」を使うのには何かの思い入れがあるのでしょうね。 言葉の意味的にはどれほどの違いがあるのかわかりませんが、印象が異なるのは感じられます。歌の現代語訳では、「春の苑は桃の花で紅に輝いています。その下に立つ少女も輝いて見えます。」というものがわかりやすいと感じています。
30秒の心象風景27075・万葉集の歌碑18(春の園)~短歌の森~
https://youtu.be/Z_oCzJFx_Js