夢前町に残る古刹寺院のひとつ弥勒寺は書写山円教寺を開いた性空上人の隠棲の地として知られます。弥勒仏三尊を祀る本堂は、谷間の小さな境内地に建つ小さいながらも精緻な作りのお堂で、寺院では唯一の国指定重要文化財になっていました。その後も調査が進んで、御本尊の弥勒仏も平安時代の貴重な仏像であることが認められ、新たに国の重要文化財になっています。弥勒寺の本尊は弥勒仏であり、布袋尊はその化身としての信仰を持つことから、七福神の信仰とも結びついた七福神巡りの巡礼道が開かれ、弥勒寺には大きな布袋様の像が現れました。多くの人々に親しみを持って接せられる古刹寺院のシンボルになっています。
30秒の心象風景29280・布袋尊~弥勒寺~
https://youtu.be/rLE_4ZI1Cts