平成時代に新たに生まれた多宝塔です。開創から1000年を超える古刹の壺阪寺に新たな仏塔が建立されました。壺阪寺には奈良時代以前の古い様式を伝える三重塔がありますが、それに加えて、平安時代に生まれた新しい形式の多宝塔が加わったのです。寺の案内では、平成15年が壷阪寺開創1300年となり、宝塔の建立を発願したとありました。平成14年4月の落慶ですが、ご本尊の大日如来は、平安時代の古いものとあります。幾たびも火災で失われた伽藍を復興した歴史を持つ壺阪寺では、新たに生まれた仏塔になるのでしょう。
30秒の心象風景29704・平成の多宝塔~壺阪寺~
https://youtu.be/aINbHt9IEaI