寺社仏閣の社殿や仏殿の屋根は瓦で葺かれている。仏教とともに渡来した瓦文化は日本古来の神社においても受け入れられて、拝殿などは瓦ぶきの屋根が多く、そこには、時代とともに発展してきた飾り瓦が多くみられる。その代表は鬼瓦であるが、そのほかでは獅子などもよく見かける。また、亀の瓦を見ることも多い。廣峯神社では瓦屋根の隅蓋といわれる場所に備えられているのは亀瓦である。摂社と呼ばれる小さな社殿ではそのすべてで見ることができた。では、なぜ亀なのか。その亀の表現も独特で、角を持ったものまである。それは聖域を守る霊獣としての要素を持つようになったからかもしれない。はて、いつの時代から亀の瓦は存在するようになったのだろう。
30秒の心象風景14162・霊亀~廣峯神社~
https://youtu.be/5Scu0JU4cP8