映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

073-絵馬を奉納すること

2012年10月02日 | 30秒の心象風景
私の育った集落の鎮守様には、必ず何らかの絵馬が奉納されていた。村の氏神様として、人々の心のよりどころになっている社。その拝殿にどんな絵馬が奉納されているのか、意識して見たことはなかった。あらためて見てみると絵馬とよんではいるが、馬が書かれているものは、ほとんどなく、かろうじて武者絵の一部に馬があるだけだった。なぜ「絵馬」なのか。調べてみると、奈良時代には、神の乗り物として、神馬を奉納していた歴史があり、平安時代には板に描いた馬の絵で代わりにするようになったという。その後は、馬だけでなく様々な絵が描かれるようになり、江戸時代になると今日のように個人が小さな絵馬を奉納する形も始まったらしい。庶民が願いを込めて絵を奉納するようになっていった歴史から、多くの絵馬が生まれたようだ。古い時代には名のある絵師に依頼して制作したものを納めたようで、江戸時代以前の古いものほど素晴らしいものが多い。ただし、奉納される場所の影響もあり、痛みが激しいものが多いのが残念だ。

30秒の心象風景1228・拝殿の絵馬~加西市・日吉神社~
http://youtu.be/u1aCVgxkEFw

30秒の心象風景808・絵馬~田川神社・拝殿~
http://youtu.be/_X6tFGfhJFE

30秒の心象風景2047・奉納絵馬~櫃蔵神社~
http://youtu.be/c1WdI7KANQo

30秒の心象風景1189・祈願・絵馬~伊弉諾神宮・淡路市
http://youtu.be/VK2u3J3oHCk
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