仏殿など伝統的な木造建築には様々な瓦が使われます。その中でも目立つのは鬼瓦です。それ以外にも様々な飾り瓦とよばれるものがあります。獅子の瓦もそのひとつです。下太田廃寺跡に建つ小さな仏堂ですが、その屋根瓦は充実しています。宝形造りの屋根の四方に下る棟瓦には立派な鬼瓦があります。そして正面の庇の屋根の両脇には獅子の飾り瓦があります。寒風の吹きすさぶ中、厳しい顔の鬼瓦はその風に立ち向かう姿にも思えてきます。魔除けとは、そんなことを意味しているのかもしれません。
30秒の心象風景30085・鬼が守る~下太田廃寺~
https://youtu.be/Qz6FKoVl8ss