思えば長き 月日なりけり
(徳川慶喜公 辞世)
おかげさまで、3月1日で31歳になりました。
血の気が多かった10年ほど前は、28歳くらいの頃に、お隣の大国と戦争になり、戦死しているだろうな…と思っていたので、まさかこの歳まで生きられると思ってもいなかったですが、生きながらえて31歳を迎えました。
余談ですが、誕生日の3月1日は、明治10年の西南戦争において、西郷隆盛率いる元薩摩藩士と政府軍との間での激戦…田原坂の戦いの火蓋が切られた日であり、明治38年の日露戦争においては、日露両軍が近代戦史上稀に見る広大な戦線を展開した奉天会戦が開始された日であります。
今までの人生のうち、幾度も、最早これまでと悟った我が命。
人間は運が悪く不幸に見舞われるのではなく、幸運が度重なって、今生きているんだと感じたものです。
一秒後には大地震が発生して落命しているかもしれないし、自動車に轢かれているかもしれない。
だから五体満足でこの世に生きられる一瞬を大切にするべきですし、その恩恵は自分一人で得られたものでは無いのだから、自分さえ良ければ…と利己的な生き方であってもいけないと思っています。
例え見返りがないとか、自己満足で終わるようなものであっても、そうした生き方が自分の好きな生き方ですし、かつての帝国陸海軍将兵、特攻隊員などは、そのような心境であったはずです。
一年前の記事でも取り上げましたが、吉田松陰先生が弟子の山田市之允へ贈った言葉を改めて再掲して、自身を省てみたいと思います。
立志尚特異
俗流與議難
不思身後業
且偸目前安
百年一瞬耳
君子勿素餐
志を立てるためには人と異なることを恐れてはならない
世俗の意見に惑わされてもいけない
死んだ後の業苦を思い煩うな
目先の安楽は一時しのぎと知れ
百年の時は一瞬にすぎない
君たちはどうかいたずらに時を過ごすこと勿れ
俗流與議難
不思身後業
且偸目前安
百年一瞬耳
君子勿素餐
志を立てるためには人と異なることを恐れてはならない
世俗の意見に惑わされてもいけない
死んだ後の業苦を思い煩うな
目先の安楽は一時しのぎと知れ
百年の時は一瞬にすぎない
君たちはどうかいたずらに時を過ごすこと勿れ
生活していく上で、何れかを判断する時、合理性や道義の正否による選択ではなく、楽だったり、楽しい方だから…という理由で判断していないだろうか?
今の一瞬を楽しむことも大切ではあるけれど、刹那的な楽しみは、意外とすぐに忘れてしまいます。
少なくとも自分はそうです。
対して、努力したり苦労して得られた悦びは数年後も忘れないものですよね。
挺身赴難…この一年は、コロナウイルスや経済の急減速など、先行きがとても暗く見えますが、疾風勁草…一層奮励努力して乗り越えて行きたいと思う所存です。
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