今月の25日で、長野県に移住して9年になります。
そして、昨年9月に宅地+庭+畑(併せて約530坪)付きの中古一戸建て(建坪約42坪の平屋)を購入し、念願の田舎暮らしを始めました。
庭の福寿草
既に庭の植物の事などをネタに投稿していましたが、生活も軌道に乗ったので、少しずつご紹介しながら、これから地方移住、田舎暮らしを検討されている方々のお役に立てばと思い、田舎暮らしネタを綴って行こうかと思います。
と、言いつつ…役に立つかは微妙なところだと自負しているので、半ば自己満足のようなものかと思いますが、変わり者が変わったことをしていると、生暖かく見守って頂ければ幸いです。
畑の大根 越冬させて甘みが強くなりました。
まず、「田舎暮らし」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?
例えば…
・広い畑で家庭菜園
・縁側でのんびりとお茶したり読書
・ご近所さんと野菜を融通する
・庭で友人や家族とBBQ
・古い家をDIYで直して楽しむ
・川で魚を釣って、塩焼きにして食べる
総じて、人間が人間のシステム化された文明社会から一歩離れて、動植物と対等な自然の一部に組み込まれるようなイメージではないでしょうか?
やはり現代人は仕事に追われて疲れているため、オンオフが切り替えしやすく、落ち着ける「田舎暮らし」には憧れますよね。
現に自分もそうでしたし、今は上に挙げた例を実現させて楽しんでいます。
6年ほど前から色々と物件を探していました。
塩嶺の別荘地や、周りに民家が無いポツンと一軒家のようなところなど、知り合いや友人に紹介してもらったり、ネットで調べていましたが、なかなか思ったような物件には辿り着けませんでした。
自分が家探しで重視したことは
①駅から徒歩圏内であること
②家が痛み過ぎていないこと
③庭がそこそこ広いこと
④ご近所さんにヤバそうな人がいないこと
どこかへ出かける時(特に飲みに行く時!)や、数十年後に車を運転するのが億劫になった時など、鉄道が移動手段として使えるのは重要だと思いますし、人口減少社会でインフラ維持が出来なくなる事は必至なので、あまり辺鄙な所に住んでしまうと健康で文化的な最低限度の生活すら危ぶまれる状況になるだろうと思い、駅近物件を探しました。
当初は、ポツンと一軒家のような所に憧れていましたが、それは動ける今だから思うことで、歳をとったら…多分相当な後悔をするだろうと感じましたし、防犯上、周囲に家があった方が良いと判断した次第です。
また、家の状態についても、以前はリフォーム会社で働いていましたし、今は設備などの仕事もするので、家くらいだったら自分で如何様にも直せますが、さすがに汲み取りトイレだったり、下水が引かれていないなどのような住宅だと…下水配管の設置等に相当な費用がかかるので、ある程度水周りが整備されていることや、雨漏りがあると原因箇所を探すのが面倒なので、屋根の状況を重視しました。
中古住宅だと、昔の薄いトタンで穴が開いていたり、セメント瓦だったりしますが、この家は新しい三州陶器瓦に葺き替えてあったのでOKと判断しました。
この辺りのことも、いずれ詳しく紹介したいと思います。
それでもって庭…
やはり、田舎暮らしとなれば、言わずもがな庭が欲しいですよね。
新興住宅地のような、周りが家に囲まれているような所では、BBQをしたら油煙がお隣さんの迷惑になってしまうし、ガーデニングや家庭菜園もしたい…なんてことが田舎暮らしの醍醐味ですからね。
うちは庭が110坪くらいあるので、結構何でも出来ます。
ニワトリだって飼えちゃいます。
反面、夏の草刈りはビーバーが必須で、鎌で刈っていれば2日くらいかかります。
当初、伊那のグリーンファームでヤギを6万円くらいで売ってくれるとの事だったので検討していましたが…冬場のエサが確保できない気がしたうえ、レンタルヤギでは愛着が湧いてしまい、結局買ってしまう…となりそうだったため、"とりあえず"保留にしました。
「断念」ではなく「保留」なので…
畑…田舎暮らしといえば、やっぱり畑で耕作したいですよね。
我が家の野沢菜
が!本来、畑(地目が畑で登記されている土地)を取得する場合、農家資格(超大雑把に言うと、資格試験で取得するようなものではなく、各市町村の農業委員会に申請して農業従事者の名簿に記載されることが認められた人のこと)を持っている必要があり、一般の人が畑を取得することは、農地法の規定により出来ません。(農地法の第3条第2項による農地取得者の制限規定が根拠法。厳密には一般人が取得する方法もありますが、結構複雑でややこしいので、ここでは出来ないと書いておきます。そのうちコレも記事で書こうかと)
一般人だと広い畑を管理できずに荒地にしてしまったり、農地に使用してはいけないタイプの除草剤などを撒いて、周囲の畑に損害を与える…などのようなことを防ぐことが目的の法律です。
が、地方の大抵の一戸建てでは、宅地に畑が付随しており、そのような物件を一般人が購入出来なければ、空き家や荒地だらけになってしまいます。
そのため、塩尻市では条例改正により、宅地に隣接している畑は、一般人でも取得することが出来るようになりました。
なので、我が家にも370坪程の畑があります。
が、その広さを例えると、もはやザルに収穫物を乗せたインスタ映えするような家庭菜園ではなく、軽トラ一杯の作物が採れるレベルの"農業"ができてしまうので、その畑は近所の農家の人に貸しています。
従って、自分が畑として使っている場所は、雑草畑になっていた庭の一部を開墾した場所です。
それでも12坪くらいあるので、そこそこ楽しめます。
そして何より…ご近所さんに変な人がいない…
コレが一番大事だと思います。
元々埼玉のド田舎出身の自分なので、田舎の良い所も悪い所も知っているため、コレは慎重に調べました。
なので、その甲斐あって、ご近所さんは色々と教えてくれたり話してくれたり、野菜を頂いたり…本当にいい人達です。
また、逆に周りの人達は良い人なのに、自分の行動や言動が問題で、周囲の人に逆ギレしたり、「これだから田舎は!」と憤慨している人も見かけますが、この点は題ないと思っています。何せ生まれながらの田舎者です。その辺の所は心得ています。
「郷に入れば郷に従え」という言葉が日本にありますし、「when in Rome, do as the Romans do」「ローマではローマ人のようにしろ」…全く同じ意味の言葉が英語圏の国にもありますが、その地域にはその地域でやりやすいように作られたしきたりや文化があるのだから、まずは自分が下手に出て、それに馴染むべきです。
とりあえず、こんな場所で色々と活動しています。
何を記事にしようか、ネタは一杯あるのですが、色々とあり過ぎて…
更新頻度は少ないですが、ご期待下さいませ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます