林ちひろは中学3年生。
出生直後から病弱だった。
娘を救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき
その信仰は少しづつ家族のかたちを歪めていく・・・。
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初読みの作家さん、読みやすかった。
サラリとし過ぎていて、物足りなさがあるけど
読む側に、ゆだねる?感があるので、
逆に想像が膨らんで、面白かった。
ラストも、ちひろにとって良い方にいくのか
そうじゃない方なのか、どちらともとれる。
読んでいて、中学の同級生 Rちゃんを思い出しました。
交換日記を交わすほど、1年生の頃は仲良しでした。
天然パーマで背が高くて、細くて、早口で
とても明るいRちゃん。
授業が始まる前、急に頭痛が起こった私。
気づいたRちゃんに、「治してあげる」と言われ
人目のつかない屋上に上がる階段に連れて行かれ
「目を閉じて、じっとしてて」
と、私の頭に手をかざし、
何やら、呪文のような言葉をつぶやいて。
ま、治りはしないんだけど、
治った、って、言わないといけないかなー?
って、気分になって、
「よくなったみたい」って、言ったら、
Rちゃん、嬉しそうな顔になって、
その、「信じていること」について、いろいろ話してくれたっけ。
夏には、やはり、子供たちが集まって、キャンプのようなもの
するって、言ってたっけ。
元気にしてるよね。