『海の見える理髪店』 荻原 浩 著
内容(「BOOK」データベースより)
伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。
もしも「あの時」に戻ることができたら…。
母と娘、夫と妻、父と息子。近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々を描く物語六編。
誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる家族小説集。
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昨日は雨。
収穫はお休みと決めて、家でダラダラを決め込んでいました。
最近は、ため込んだ録画映画を観るより読書モードが勝っています。
午前中、この1冊を読みました。
風景・情景が無理なく、すんなり頭に浮かんできます。
平和そうに見える家族でも、その実、いろいろあるんですよね。
自分もかなりきつい「幼少時代」をおくっていたとおもいます。
友人たちの平和そうな家庭が、羨ましくってしかたありませんでしたが、
大人になって、いろいろ話していると、
まぁ、へぇ!って、おどろくようなことがあったんだよ。って。
そうか、そうか、どこも、程度の差こそあれ、いろいろあるんだねぇ。
て、妙に納得したりして。
過去はかえられない。
けど、過去なしで今はない。
過去に縛られないで、乗り越えて。
未来のために、今、なにができるか。
なーんて、考えました。
さてさて、
今も雨ですが。天気予報ではお昼前には止みそうです。
収穫、がんばりましょー。
表題作はラストでぐっと迫るものがありました。
個人的な経験と重なって、「いつか来た道」
「空は今日もスカイ」が印象に残ったかな。
「成人式」は、親の立場から、考えたくない「逆縁」
きつい、テーマでした。